「がはっ!!!」 槍のようなその尾は容赦なくジャミルの腹部を貫いた。 これは…致命傷だ。ジャミル本人にもそうと自覚されるほど それは深く、鋭く彼女の肉体を破壊していた。 「先…ぱ…い…ごめん…な…さ…」 二人を守りたかった。最後まで一緒に戦いたかった。 でも、もう… きっと、あたしが死んだら二人は悲しんでくれるんだろうな… 二人に会えて…ほんと…幸せ…だった…よ… あり…が…と… エリーゼとセシリアが駆けつけたとき、すでにジャミルは事切れていた。 しかし、その死に顔はとても安らかだったという…。 |
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