聖女騎士団クロスナイツ〜世界観・設定2


物語の始まりから2年ほど前、パルミラ全土で驚愕の事件が起こる。
全国あわせて約500人もの凶悪犯が、牢から忽然と姿を消した。
そして同時に一人の王女もまたその姿をくらませた。
名をクレオ・ディエル・ファーレンハイト、現聖女王の姉であった。
だが、事態はただの失踪ではすまなかった…
宝物庫に厳重に封印されていた、あるものを彼女が持ち出したからだ。
あるものとは、「ダークマター」と呼ばれる特殊な金属であり、その存在は
あまりに危険すぎるとして秘中の秘とされるものであった。
ここから推測されるのは、王女クレオが「ダークマター」の力で凶悪犯たちを
連れ去った、ということ…
事態を重く見た当時の聖女王(現聖女王ゼノビアの母)は、ダークマターの精製者、
錬金学者デルムッド・レンスター博士の娘で、当時聖女騎士団第1騎士隊隊長で、父の
後を継ぎ高名な錬金学者となっていた娘のエーヴェル・レンスターに、「ダークマター」に
対抗しうる物質の精製を命じた。
それから1年後、前聖女王が崩御し、現聖女王であるゼノビアが即位。それにともない
ゼノビアの信頼が厚いエーヴェルが聖女騎士団長に就任、空席となった第1騎士隊隊長に
主人公・エリーゼが任命された。
さらに1年後、謎の集団からの宣戦布告がゼノビアのもとに届けられる。
彼らの名は「魔女王国イサドラ」。
それを率いるものの名は…「魔女王クレオ」。
ここに、聖女王国パルミラと魔女王国イサドラの戦いの火蓋が切って落とされたのであった。


用語解説

ダークマター…聖女騎士団長エーヴェルの父デルムッドによって偶然練成された物質。
「暗黒物質」とも呼ばれる。
それはミスリル同様に持つ者の意識により形を変えるが、それが反応するのは持つ者の
恨みや憎しみ、欲望や邪悪な心などであり、ミスリルのように鎧となって持ち主を
守るのではなく身体そのものを変化させ化け物にしてしまう力を持つ。

魔女王国イサドラ…王女クレオが盗み出したダークマターの力によって連れ去った
500人もの凶悪犯をその構成員とする。名は「聖女王国」に対抗したものと思われる。
王女クレオは錬金学において早くから天才と呼ばれていた人物であり、2年あれば
その大量生産は十分に可能だと推測される。すなわち魔女王国イサドラとは、500人もの
凶悪犯が、それぞれダークマターを持ち化け物へと変身すると言う恐怖の集団なのである。



戻る