ボウケンピンクは、見知らぬ場所に監禁されてえいた。なぜ自分が
こんなところにいるのか全く事態が飲み込めない。どうしたというのだろう………
 「えーーーと、私、確かプレシャスを探していて敵に見つかって戦ってて、
それから………」
 それから………どうなったのかまったく記憶がない。まさか………………。

 「ここはな、俺たちのカモフラージュされた基地みたいなものさ」
 「誰なのっ!?」
 突然、自分の思考に割って入ってきた声に驚きながら、さくらは起き上がろうとした。
 ジャラッ………………
 しかし両手両足を手錠でかまされており、身動きのとりづらい状態にされてしまっていた。
 「くっ………」
 「ひゃっははははははははは………、無様な姿をさらすとはなぁ、ボウケンジャーの
ボウケンピンクともあろう者がよぉ」
 相手は、カースと呼ばれるゴードム兵。 普段ならなんともない敵だ。
 「こんなただの戦闘兵に捕らわれるなんてなぁ」
 「くっ、お、思い出したわ………」

 今回の戦闘では、ザコレベルの戦闘兵が相手だった。
 戦闘のプロで射撃や武術が得意なさくらにとっては普通に戦っていれば勝てる相手ではある。
 しかしそのときさくらの体調から精神状態から何もかもすぐれなかった。
 カースがさくら目掛けて走り出すとあっという間に間合いを詰め、さくらの首を掴むと
そのまま地面に叩きつけた。
 「くっ………」
 頭を打ち、意識が朦朧とするさくら。
 そう思った彼女は、ボウケンピンクに変身して戦うことにした。
 変身中のさくらに向かって攻撃すると、そのまま彼女をすっ飛ばした。
 「うああーっ!!」
 思い切り地面に体を叩きつけられたさくらはしばらくの間起き上がることもできなかったが、
何とか回復して体を起こしたそのとき、自分の姿を見て唖然とした。
 「な、何これ………変身が………!?」
 変身中に攻撃を受けたさくらは、そのせいで変身が完了できず、不完全なボウケンピンクに
なってしまっていた。
 素顔をさらされパニックになったさくらに、彼らは一切容赦することはなかった。
 もうそのときには、さくらから冷静さが失われていた。サバイバスターとハイドロシューターを
奪うとなすがままに『カースのサンドバック』にされてしまったのである。
 その一撃は、不完全な変身による不完全な防御機能では耐えることができなかった。
さくらは意識を失い、さらに他のものによって急所を蹴られている苦しさで完全に意識を失ってしまった。

 「隙を突いて、だれかが私の急所を蹴った………それが、お前だったのね………!」
 「そうさ。そのあとお前をここへ連れて来たわけだ」
 「何故………?どうして私をこんなところへ………? そして何のために?」
 半ば怯えながらさくらは尋ねた。
 「いわゆる、俺たちの玩具………」
 「えっ?」
 「俺たちの宴を、開始する。 ま、貴様にしてみれば地獄になるんだるうが」
 「??」
 さっぱり要領を得ない戦闘員のセリフにいささか困惑するさくら。
 「ほれっ、上物だ。たっぷり触っておけよ」
 「ひぃーーー………っ」
 その低い声の調子に怯えたさくらは激しく体を揺さぶって何とかその場から逃れようとした。
 しかし暗がりにうごめく手がそれを許さない。そうこうしているうちに、さくらの乙女心が
戦士のプライドがこっぱみじんに砕かれてしまった。腰についているベルトも奪われてしまった。
 「てめえの身ぐるみはがしてやるよ………」
 「ぎゃああっ、や、やめ、てっ………あはっ!!ぐう………」
 そんなさくらの悲鳴など、ただ彼を喜ばせるためのスパイスでしかなかった。
 「ああーーーーーーーっ!!!」
 さくらの体や胸も触る戦闘兵。あまりの辱めにショックを隠し切ることができないさくら。
 そんな状況が、もう何時間か続けられた後………………
 「ち………もう反応しやがらねえな」
 すでに、あまりの苦痛に下半身がすっかり麻痺して何の感覚もなくなったさくらに、戦闘兵は殆ど
興味を失せていた。
 そして、段階はとどめへの秒読みへときていた。
 「もう、この辺でおわりにしようぜ………」
 そういって彼は、さくらから奪ったサバイバスターを構え、その銃口をさくらの股間の割れ目に
押し当てた。別なものは奪ったハイドロシューターをクリトリスに押し当てた。
 「………!?い、いやっ………やめてぇ………」
 さすがに恐怖感がよみがえってきて、さくらはまた激しく抵抗する素振りを見せたが、
逃れることができない。
 「これで、お前も………お・し・ま・い・だ」
 「きゃああぁーーーーーーーっ!!!」

 引かれる引き金。火を吹く銃口。焼け焦げる女性器。
 壊される陰核と戦士としての誇り。脆い乙女へと引き戻される屈辱。
 苦痛に悶える女。あざ笑う男。

 「お前に仲間がいたろう。 会わせてやる」
 そういうと戦闘兵は遠くから黄色い何かを持ってきていた。目に入れたくないものだった。
 そのものはさくらと同様に素顔を晒されマスクも剥がされて、サバイバスターで股間を
撃ちぬかれてしまっていた。体のくびれるさまから見て女性だ。
  「な……つ……き……」
  まださくらは助けを期待していた。

 数日後、ボウケンイエローとボウケンピンクの捜索を続けるボウケンジャーのもとに、
さくらと菜月が送り返されてきた。
 あそこと、心以外は全くの無傷な姿で………



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