注…実写版セーラームーンです

ダークキングダムのアジト内、魔女のような女が苛立ちを隠せないでいた。
「誰かセーラー戦士たちを倒す奴はおらぬのか!! 毎回ことごとくやられよって!!」
「相当お悩みのようですね、ベリル様」
「デビライト、お前がなぜここに?」
「風の噂で謎の戦士たちに邪魔をされていると聞きましたもので・・・」
「そうじゃ・・・セーラー戦士というものたちに邪魔をされておる」
「その者たちは何者?」
「謎の多い者たちだ。我らの邪魔をするものたちということだけハッキリしている」
「なるほど。ベリル様、今回は私にお任せあれ。」
「なんじゃと。しかし、最強と言われたお前の手をわずらわせるとは・・・」
「お気遣いなく。ですから、お気をお沈め下さい」
「わかった。それでは、期待しておるぞ」
「はっ!!」

「満足、満足」
3段アイスを持った女の子と3人の女の子が店から出てくる。
「うさぎはよく食べるわね。しかも、デザート食べて更にアイスまで」
「甘いものは別腹、別腹」
「別腹ね・・・」
「そうゆうレイちゃんだって持ってるじゃん」
「えっ!?」手には4段に詰まれたアイスを持っていた。
「これは・・・デザートよ。うさぎとは違うの」
「ウソだ〜」
「ウ〜ソ〜じゃ〜な〜い」
「ウ〜ソ〜だ〜」いがみ合う2人。と、いうか子供のケンカのようである
「もう、2人ともやめようよ」止めようとするメガネをかけた女の子
「ホントに似たも同士だなぁ・・・」飽きれ気味に呟くボーイッシュな女の子
「はいはい、もう終わり」そういうと、2人のアイスを取り上げ1口ずつ食べる
「あぁ〜」2人とも目を丸くする
「まこちゃん・・・」
「わかった? ケンカしないの」
「は〜い ごめんなさい」まことに謝るうさぎとレイ。
「それでよろしい」胸を張るまこと。その光景を見て笑う亜美。

しばらくすると2人は食べ終えて4人で楽しく談笑しながら歩いていた。
すると、どこからともなく女性の悲鳴が聞こえる。
「今のは?」
「行ってみましょう」
悲鳴のした方に行ってみるとそこには女性が倒れていて近くに男が立っていた。
女性に近寄り意識を確かめる亜美。
「大丈夫、気を失っているだけよ」
「あなた、何をしたの?」
「お前たちがセーラー戦士というものたちか?」
「えっ・・・」
「だったら、何なの?」
「私の名はデビライト。ベリル様のためお前たちを倒す」
「やれるものならやってみなさい」
「1人足りないようだが、まぁいいだろ」
「みんな変身よ」
「ムーン プリズムパワー」
「マーキュリーパワー」
「マーズパワー」
「ジュピターパワー」
「メイクアップ!!」4人はまばゆい光に包まれて変身した
「水と知性の戦士、セーラーマーキュリー!」
「炎と情熱の戦士、セーラーマーズ!」
「雷と勇気の戦士、セーラージュピター!」
「愛と正義のセーラー服美少女戦士、セーラームーン!月にかわっておしおきよ!」
「お前らの力溜めさせてもらう」2刀流でセーラー戦士たちに向かっていく。

激しい戦いを繰り広げるデビライトとセーラー戦士たち。
セーラー戦士たちはそれぞれ必殺技を繰り出すがはじかれてしまう。
しかし、次第にセーラー戦士たちは追い詰められていく。
「こいつ強い・・・」
「くらえ!!」剣をクロスし球体の光線を発射した。
「きゃーーーーーーーーーー!!」爆発で吹っ飛ぶセーラー戦士たち
デビライトは倒れているムーンに近づき顔の前に剣をかざした。
「これで最後だな・・・死ね」
「ムーン!!」4人はムーンを助けようと動こうとするが思うように動けない。
剣を振り下ろすデビライト、顔をそむけるムーン。
「ヴィーナスラブミーチェーン!」
デビライトに向かって光の鎖が飛んできた。しかし、すんでのところでかわした。
「ヴィーナス!!」4人の視線の先にはヴィーナスがいた。
「ついに全員揃ったか」
「ムーン、大丈夫?」
「えぇ、でもアイツにもの凄く強くて私たちの攻撃が効かないの」
「5人の力を一つに合わせましょう」
「ムーンライトアトラクティブアタック!」
光線が放たれる。しかし、デビライトはまたもや剣をクロスにして跳ね返した。
だが、今回はあまりのパワーにデビライトにダメージを与えた。
「何この私にダメージを与えるとはやりますね。このままではいけません・・・」
と言うとデビライトはこの場をあとにしようとした。
「逃がさないわよ、みんなこのチャンスを逃すわけにはいかないわ。追いましょう」
「えぇ」セーラー戦士たちは何とか立ち上がりデビライトのあとを追う。
デビライトは廃工場地帯を進んでいき、曲がり角を曲がった。
セーラー戦士たちもあと追って曲がった、しかし、予期せぬことが起こった。
曲がった先は行き止まりでいるはずのデビライトの姿はなかった。
「うそ・・・消えた・・・」
「そんなはずないわ」
「ちょっと待って」マーキュリーはゴーグルをかけ辺りを調べだした。
「あそこに隠し扉があるわ」行き止まりの壁を指差しながら言った。
「私に任せて!!」マーズはマーキュリーが指差す方向に必殺技を放った。
すると、隠されていた扉が姿を現した。
「入ってみよう」
恐る恐るセーラー戦士たちは中に入っていった。中は薄暗く中の様子がかろうじて
認識出来るくらいである。5人は周りに意識しながら奥へと進んでいった。

しばらくすると、扉が現れた。中に入ると一面鏡張りの部屋が現れた。
5人が中に入り終わり扉が閉まると同時に鍵が閉まった。
「まんまと罠にはまりましたね。」
「デビライト、何処にいるの? 出てきなさい!!」
「ふん、私にここまで追い詰めるとは流石ですね。少々、甘くみてました。
 しかし、あなたちの猛攻もこれまでです」
「何ですって!!」
「今からあなたちを料理します」
「料理ですって!? 何バカな事言ってるの?」マーズが飽きれ気味に言う。
「馬鹿な事ではありませんよ? 私は今まで数々の相手と闘い勝利してきた。
 そして、倒した相手を料理し、喰らことで自らのパワーへと変えてきた。
 その結果最強と呼ばれるようになったのだ」
「なんですって・・・」
「そして、今お前たちを喰らうことで更に最強となるのだ」
デビライトが指を鳴らすと部屋に白い煙がたちこめてきた。
「一体、何なの?」
「これは催眠ガスよ」マーキュリーがゴーグルをかけて早急に調べていた。
「みんな吸っちゃダメよ」
「いつまで耐えれるかな」
「みんな力を一点に集中させてこの部屋を脱出するのよ」
「わかったわ」
必殺を放つセーラー戦士たち・・・しかし、ビクともしない。
「無駄だ!! その部屋はあらゆる攻撃にも耐えうるように作られているのだ」
「そんな・・・」
催眠ガスが効いてきたのか意識が朦朧としだした戦士たち。
「ここから・・・何としても・・・逃げないと・・・」
必死に抵抗するも次々と眠りに堕ちていく戦士たち。
そして、ついに全員深い眠りへと堕ちていったのである。

戦士たちが眠る部屋に現れるデビライト。寝ている戦士たちを満足そうに
確認している。まるで、品評会に出された肉を見るかのごとく。
そして、指を鳴らすと新たな部屋に続く扉が現れた。
扉を開くとその先にいろいろな器具が置かれた調理場がそこにはあった。
デビライトは1人1人抱え上げ調理台の上に並べていった。
「さてと、こいつらをどうやって料理しましょうしょうか・・・」
と言いながらデビライトは調理台に置かれていたノートを見だした。
「なるほど、前回闘った相手は中華風な味付けでその前はエスニック風の
 味付けですか」
どうやら、このノートには今まで闘った相手のデータや料理の仕方などが
事細かに記載されているようだ。
「どうやら随分洋風な料理にしてないみたいだな」
眠る戦士達を見てじっくりと考えるデビライト。数分後・・・
「これだけ豪華な者たちが揃っているのだからこいつらをいっその事
 ピザにでもしてしまおうか」
そういうと、デビライトは早速準備に取り掛かった。
「まずはこいつらの下処理とからだこんなに汚れていては不味くなる」
そう言うと、まずはムーンを抱え上げまな板の上に寝かせて洗い出した。
セーラー服は水で隅々まで洗い、顔は濡らしたさらしで拭いていった。
そして、セーラー服は新品のようにムーンは人形のように綺麗な顔をなった
洗い終わると両手を頭の上で縛り、天井から伸びるフックにまるで洗濯ものを
干すかのように吊るした。こうしてる間もかなり動かされているがよほど、
強い催眠ガスだったのかムーンは頭を下げて表情一つ変えず眠り続けている。
デビライトは他のセーラー戦士たちも同様に洗っては吊るしを繰り返した。
吊るされた戦士たちはまるで解体されるのをただ待つ牛の塊のように見えた。
「こいつらの下処理はこれでよし次はピザのパイ生地を作ろうか」
デビライトは奥の棚から粉を持ってきて生地を作り出した。30分後・・・
「生地を発酵させている間やつらの下ごしらえでもするか」
吊られている戦士たちは先ほどとは違いうっすらと塗れている状態であった。
「こいつらには無駄なことはせずただ塩コショウの味付けだけで充分 後は
  こいつら自身が最高エキスを生み出す」
デビライトは大量の塩とコショウを用意し戦士たちを再び調理台に並べ、慣れた
手つきで次々と戦士たちの体に塩とコショウをまぶしていった。
「下ごしらえもこれで完了 あとは味が馴染むのともう少しで終わる生地の発酵を
  待つ間焼く準備でも始めるか」
デビライトはトッピングの準備や釜に火を炊き始めた。

しばらくして、生地も出来上がりいよいよセーラー戦士たちが焼かれる時間がきた。
「では、トッピングをしようか」
デビライトは生地を薄く伸ばしその上に薄くトマトソースを塗っていった。
「さてといよいよメインの登場と…」
まずはマーズが運び込まれ生地の上に置かれた。そして、次々とセーラー戦士たちが
運び込まれ生地の上に置かれていった。
「あとはこれをトッピングしてと・・・」
ピーマンやトマトと言ったピザの具をセーラー戦士たちの周りに次々と置いていった
「仕上げはチーズをどっさりとかけないとなぁ」
セーラー戦士の身体とトッピングが見えなくなるくらいチーズをトッピングした。
そして、釜のドアを閉めてセーラー戦士ピザを焼き始めた。
「もう少しで私はより最強になれるのだ」
扉の窓から焼かれているセーラー戦士たちを見ながらデビライトは呟いた。

焼き始めてからまもなく、ちょうどチーズが溶けてセーラー戦士たちの身体に
まとわりつきだした頃、ガスの効果が切れたのとあまりの暑さにセーラー戦士
たちが目を覚ました。彼女たちは一体何が起こったのか理解できていなかった
「えっ、私たちどうなちゃったの? ここ凄く熱いし・・・」
「ひょっとして・・・私たち、あいつの言ってたように料理されてるんじゃ」
「どうやら、そうみたいね・・・私たちの身体に引っ付いてるのチーズみたいね」
「チーズ!? て、ことは・・・私たちピザにされてるの?」
「そうみたいね・・・ダメ動けない」
「私もダメ。チーズがまとわり付いて動けないわ」
「諦めちゃダメよ!! なんとかしてここから脱出するのよ」
脱出を試みるセーラー戦士たち、しかし、焼きあがりの時は刻々と近づいていた
そしてついに、セーラー戦士ピザが焼きあがった。
「それではご対面の時ですね」
釜の扉を開けるデビライト。中には見事に焼きあがったピザが姿を現した。
セーラー戦士ピザに近づき出来あがりを確認するデビライト。
セーラー戦士たちは制服に守られていたおかげで死なずに済んではいたが
脱水症状になっていてぐったりとしていた。中で逃げようと抵抗していたのか
マーズはチーズの上に片足が出ていて、ビーナスは片腕が出ていてた。
ムーンは1人うつ伏せ状態でお尻のスカート部分がチーズの上に出ていた。
チーズは見事なまでにとろけてセーラー戦士たちのボディーラインを
くっきりと浮かび上がらせていた。浮き出たマーキュリーの小さな胸、ビーナスの
大きな胸、マーズの肉付きのいい太もも、ジュピターの肉付きのいい腕などがより
おいしさを引き立てていた。ムーンの長い髪には髪が増えたかと見間違う程に
チーズがべっとりとまとわり付き顔にも少し付いていた。



「焼き上がりは最高だ 私がトッピングしたときと多少変わってはいるが
 味には支障ない さてと、テーブルに運んでいただこうとしようか」
「デビライト・・・許さない・・・」
デビライトを掴んだとムーンであるがすぐに弾かれてしまった。
大きなフォークリフトのような機械で釜からピザを取り出し別の部屋に用意
されていた食卓の皿の上に置かれた。

「それではまずはムーンお前の力から頂くとするか」ムーンの回りを綺麗に
切り出した。じっくりと眺めるデビライト
「わたし・・・まだ生焼けよ・・・」衰弱しきった身体で抵抗しようとするムーン。
「生焼けでも関係ない 貴様は立派な料理となたのだ」
「やめて・・・食べないで・・・」逃げようとするムーン。
「では、さっそく頂きます」
デビライトは自分の顔と同じぐらいの大きさにまで口を開けた。
「ムーン・・・」
「いや・・・助けて・・・みんな・・・」
一口に放り込まるムーン。はみ出た足をバタつかせ最後の抵抗をするムーン。



「お尻の部分が柔らかくておいしい」
そして、次の瞬間ムーンは飲み込まれてしまった。苦しみながら喉を通っていくムーンの
顔が浮かびあがった。だが、それもすぐに消えた。
「力が満ちてくる」
負傷をしていた傷がみるみる内に消えていった。
「やはり素晴らしい!! さあ、次は誰を頂こうか」
残った4人を見ながら考えるデビライト。逃げよとするセーラー戦士たち
「決めた!! 次はマーズにしよう」黙々と切り出しマーズを食べていった。
力を使い果たしたのか抵抗できずただ食べられるだけだったマーズの目には
一筋の涙が流れていた。
「このマーズは太股がおいしいな どんな高級な肉よりもおいしい」
また誰を食べるか悩むデビライト。
「えぇい、面倒だ!! どうせ食べてしまえば同じことだ残りをまとめて食ってやる」
そう言うと、マーキュリー、ビーナス、ジュピターを重ねて2人食べたときよりも
更に大きな口を開け、一気に食べてしまった。
5人のセーラー戦士を食べ終わったデビライトはまがまがしい妖気を放ち一段と
力を増していった。
「これで俺は生まれ変わったのだ!!」
この日5人の若き命ははかなくも散った・・・

画像:l氏



BACK