「ひどい……」 連行された部屋の中で繰り広げられていた凄惨な陵辱に、驚きと嫌悪感を隠せないシンケンピンク=白石茉子。 自分と共に連行された他の8人も、言葉にこそ出さないが、表情から同じ思いを抱いている事は間違いない。 彼女達もこれまでのヒロイン達同様、怪生物にエネルギーを奪われ、マスクを剥ぎ取られた。 そのまま陵辱される事も覚悟していたが、何故か怪物達は彼女達に手を出す事無く、両手を拘束しただけでその場に放置していた。 「茉子ちゃん…これって…」 「ええ、アイツら…何かを企んでる」 ことはの囁きにそう言って頷く茉子。他の7人も警戒感を強める。すると― 「待たせたな、メス犬ども!」 怪物達が注射器を手に次々と戻ってきた。 「…な、なんなの……」 怪物達の狙いが解らず、戸惑いを隠せない茉子達を怪物達は押さえつけ― 「さぁ、注射の時間だ!」 ハートクイン=カレン水木、イエローフォー=矢吹ジュン、チェンジフェニックス=翼麻衣、マジピンク=小津芳香、 そして茉子の首筋に注射器を当て、中に入っていた薬剤を注入した。 「「「「「うぅぅ…うぁぁぁぁぁっ!!」」」」」 直後、苦悶の声をあげながら、床の上をのた打ち回る5人。 「茉子ちゃん! アンタら、茉子ちゃんや皆に何したん!」 苦しむ茉子達を見て、噛みつかんばかりの勢いで怪物達に食ってかかることは。すると― バチン! 彼女達の両手を縛っていた拘束が突然弾け飛び― 「「「「「………」」」」」 茉子達5人が無言のまま立ち上がった。 「茉子ちゃん! 大丈夫なん?」 「……コトハ…」 「茉子…ちゃん?」 さっきまでと様子が違う。ことはがその事に気がついた時には、もはや手遅れだった。 「コトハ…コトハ…コトハァ!」 突然飛びかかってきた茉子に押し倒され― ビリッ! ビリビリビリッ! 強化スーツを力任せに引き裂かれる。ことはの小ぶりな胸が茉子達の、そして怪物達の目に晒される。 「いやぁぁぁっ! 茉子ちゃん、何するん! こんなん…やめてぇ!」 茉子の突然の暴挙に悲鳴をあげることは。その周りでは、カレン達が薬剤を注射されていない仲間達へ襲いかかっていた。 「クククッ…薬剤の効き目は素晴らしいですね」 ヒロインがヒロインを襲う。そんな悪夢のような光景をモニター越しに見ながら、邪悪な笑みを満面に浮かべる怪紳士。 「彼女達に注入した薬剤は、服用した者の理性を奪い、性欲に狂った野獣に変えてしまう効果を持っています」 「信じている仲間に犯される。それは怪物に犯されるよりもはるかに苦しく、辛い事でしょうね…そして、薬剤の効果が切れた時、 仲間を犯していた事を知った者もまた、地獄の苦しみを味わうでしょう……」 そう呟きながら、モニターに目をやる怪紳士。そこには限りなく淫らな光景が繰り広げられていた。 「いやぁぁぁぁぁっ!」 「やめてぇぇぇぇぇっ!」 部屋中に響き渡るイエローレーサー=志乃原菜摘とギンガピンク=サヤの悲鳴。 2人は四つんばいの状態で、ジュンと麻衣の2人に背後から秘所を貫かれていた。 「ナツミ…モットツラヌイテアゲルワ…」 「サヤ、キモチガイイデショウ?」 感情が全く感じられない声と共に、腰に取り付けられたペニスバンドを打ちつけ続けるジュンと麻衣。 「じゅ、ジュン先輩…しょ、正気を、んぁっ…取り戻して…ふぁっ!」 「麻衣先輩…も、もうやめて…んむぅ…お、お願いです…んあぁ!」 菜摘とサヤの懇願も今の2人には届かない。やがて― 「あ! んぁ! あ、あぁん! あん! ああぁん! あん!」 「ひぃ! ひぐ! うぁ、ひぁん! きゃぁん! あぁあん!」 犯されている2人から甘い声が混ざり始めた。2人は知らないが、ペニスバンドから即効性の媚薬が染み出ており、 それが2人を蕩けさせ始めたのだ。 「う、うぁ! ああぁん!きゃあん! だ、だめ! あぁ! ああぁん! こ、こんなの…あん! あん! ああぁん! や、止めてぇ! あぁん! あん! いやぁ…きゃあぁぁぁぁぁん!」 「あん! あ! あ! あ! あん! た、助けて…ああぁん! 助けて…ヒュウガ! あん! あん! あん! 助けてぇ! あん!あぁん! ヒュウガ! あぁぁぁぁぁぁぁん!」 絶頂を迎え、気を失う菜摘とサヤ。だが、ジュンと麻衣は動きを止める事無く、腰を打ちつけ続けていた…。 「茉子ちゃん! お願いやから…お願いやから、目を覚まして!」 自分の全身を撫で回す茉子へ、必死に声をかけることは。 「うち…こんな形で茉子ちゃんと…茉子ちゃんと1つになりたくなんか―」 だが、その声は突然の口づけによって遮られた。茉子の舌がことはの口内に侵入し、舌を絡める。 「ん…んふ…あはぁ…」 茉子の舌に口の中を蹂躙され、罪悪感と共に強い快感を感じてしまうことは。そんなことはを見た茉子は、唇を離し― 「コトハ…アナタハモウ、ワタシノモノヨ…」 そう宣言すると、ことはの乳房を揉みしだいた。最初は優しく、そして徐々に強く、最後には― 「い、痛い!」 ことはが痛みを覚えるほどに全力で、荒々しく、2つの膨らみを扱った。 「あぁ…くぅっ…ダメ、茉子ちゃん、やめて…はぁぅ!」 その痛みに声を上げることはだが、その苦しそうな声と裏腹に、目はトロンと潤み、頬は紅潮している。 「コトハ…コトハハ、イジメラレテカンジテイルノ?」 「ち、違う! うち…うち、苛められて感じてなんか…」 茉子の問いを必死で否定することは。だが、その股間を覆う強化スーツは湿り気を帯びていて― 「ジャア、ココハドウシテヌレテイルノ?」 茉子が軽くさわっただけで、グチュグチュと淫らな音をたてはじめた。 「あ、あぁぁ…うち、うちは……」 自身の体に起きた変化に対応できず、オロオロとうろたえることは。そんなことはをギュッと抱きしめ― 「ダイジョウブヨ、コトハ…ワタシニスベテヲマカセテ…」 耳元でそっと囁く茉子。 「茉子ちゃん…うちは…んっ、うちは…んぁっ!」 今の茉子は茉子であって、茉子でない。必死に自分に言い聞かせて、耳元で囁かれる悪魔の囁きに抗おうとすることは。 だが、茉子の指がことはの股間を優しく撫でる度に与えられる快感が、ことはの心を蝕んでいく。そして― 「………うん」 ことはは悪魔の囁きを受け入れた。 「な、なんて事…」 仲間が仲間を犯す。目の前で繰り広げられる悪夢のような光景に、言葉を失うホワイトスワン=鹿鳴館香。 「カオリサンモ、ヨケイナコトカンガエナイデ、イッショニキモチヨクナロウ…ネ♪」 そんな彼女を背後から抱きしめ、胸と股間を同時に愛撫する芳香。 「あぁっ! 芳香さん…お願いですから…やめて、ください…んぁ!」 頭を左右に振り、必死に快楽から抗おうとする香。だが、周囲で繰り広げられる無数の陵辱を見た事で火の点いた体は、 心とは裏腹に快楽を受け入れ始めてしまう。 「チクビガタッテルヨ、カオリサン」 「い、いや! そ、そんな事を…言わないで…ひぐぅ!」 芳香に勃起した乳首を摘み上げられ、声を上げてしまう香。既に股間からは愛液が漏れ、強化スーツに淫らな染みを作り始めている。 「ホラ、アタラシイナカマモキタ。イッショニカンゲイシヨウ」 「新しい…仲間?」 羞恥と快楽に頬を染めながら、芳香の指差す方向に視線を走らせる香。そこには― 「ゴ、ゴーオンシルバー! そんな…美羽さんまで」 カレンに押し倒され、巧みな愛撫に翻弄されるゴーオンシルバー=須塔美羽の姿があった。 「も、もう嫌…夢なら…夢なら早く覚めて……」 また1人仲間が捕らわれ、犯された。あまりにも残酷な現実に打ちのめされ、全身から力が抜けていく香。それを見た芳香は― 「ネ、ミウチャンモキモチヨクナッテルシ…カオリサンモ……」 香の耳元でそう囁き、唇を重ねた。心が折れ、抵抗する力を失った香はそれを素直に受け入れるしかなかった…。 そして、1時間後。 薬剤の効果が切れ、正気に戻った茉子達は― 「あ、あぁぁ…」 「なんて事を…なんて事をしてしまったの…」 「わ、私…私、ことはを……」 「香さん! しっかりして! 香さん!」 「許して美羽…私の愚かな行いを…許して…」 薬剤で正気を失っていたとはいえ、仲間を犯してしまった。その事実に強いショックを受けていた。次々とその場に 崩れ落ちるように座り込んでしまう5人。そこへ― 「ヘヘヘッ、なかなか面白い見世物だったぜ」 「おかげで、俺達のモノもギンギンになってるんだよ」 「だからさぁ…俺達に犯されろやぁ!」 限界まで勃起したペニスを見せつけながら現れる怪物達が、5人に次々と襲いかかった。 「くっ、お前達なんかに!」 当然、必死に抵抗する5人だが― 「なんだ? 自分達は仲間を好き勝手に犯しておいて、自分が犯されるのは嫌がるのか? 随分と勝手だな」 怪物達からの辛辣な皮肉に言葉を失い、抵抗も弱まってしまう。 数分後、怪物達のペニスに貫かれ、悲鳴を上げる茉子達。 そして、気絶していたことは達も無理やり覚醒させられ、怪物達の激しい陵辱に晒されるのであった。 ここで時間は元の流れへと戻る。 ミスアメリカを筆頭に生き残ったヒロイン達は、迫り来る無数の怪物達と必死に戦っていた。 「ドルフィンアロー!」 「プテラアロー!」 「バンパーボウ!」 ブルートルフィン、プテラレンジャー、ピンクレーサー、3人がそれぞれの個人武器から放つ無数の矢が、怪物達を次々と打ち抜き― 「マーメイド! ビッグウェーブ!」 「超忍法! 水流破!」 「マジボルト! 逆巻け!水よ!」 「ハイドロシューター! シューターハリケーン!」 チェンジマーメイド、ハリケンブルー、レジェンドマジブルー、ボウケンピンク、4人が力を合わせて生み出す大波が、 怪物達を一気に押し流す。 「ジェットウイング! ブリンガーソード!」 「オン・ツル・ニン! 白鶴の舞!」 ブルースワローとニンジャホワイトが華麗に宙を舞いながら、次々と怪物達を切り捨て― 「炸裂! 超力バトン!」 「ブレードアーム!」 「タイガーバトン! ベルクライシス!」 オーイエロー、メガイエロー、ガオホワイトの必殺技が、怪物を粉微塵に粉砕する。 「天風星! 一文字竜巻!」 「シンケンマル! 火炎の舞!」 ホウオウレンジャーとシンケンレッド(姫)、2人が力を合わせて生み出した炎の竜巻が、怪物達を一瞬で焼き尽くし― 「マスキーリボン!」 「メロディータクト!」 ピンクマスクとファイブイエローの放ったリボンが怪物達を絡め取り、投げ飛ばす。 「イエローバル!」 「Vマシンガン!」 「ボルスナイパー!」 「ディーリボルバー!」 「「「「シュート!」」」」 イエローフラッシュ、ゴーピンク、タイムピンク、デカイエロー・スワットモードが持つ大型火器が次々と火を噴き、怪物達を 吹き飛ばしていく。 「なめんじゃねえぞ! このアマ!」 「死ねやぁ!」 攻撃を掻い潜ってきた怪物達も― 「させない! ピンクバリヤー!」 攻撃をピンクファイブが展開するバリヤーに阻まれ― 「えぇい!」 「やぁっ!」 すかさず放たれるミスアメリカ、デンジピンクの攻撃を受け、倒されていく。 戦力差100対1という絶望的な状況の中、彼女達はよく戦った。 極度の疲労でフラフラになりながらも互いを支えあい、2時間もの間戦い抜いたのは、賞賛に値する。だが― ブチッ! 「弦が!」 嫌な音と共にドルフィンアローの弦が切れたのをきっかけに、戦いの天秤は怪物達へと一気に傾いた。 「今だ、突っ込め!」 リーダー格の声と共に突撃を仕掛ける怪物達。奴らの手には― 「アイツら…捕まった皆の武器を!」 捕らえられたヒロイン達の武器が握られていた。直後― ズバァン! ズバァン! ズバババァン! ズバババババァンッ! 怪物達の手の中にある武器が一斉に火を噴いた。 「きゃぁぁぁぁぁっ!」 攻撃を受け、次々と吹き飛ばされるヒロイン達。床を転がり、体勢を立て直そうとしたところに怪物達が一気に雪崩れ込む。 必死に抵抗するヒロイン達だが、多勢に無勢な事に加え、仲間達から奪った武器で怪物達が強化されている事も手伝い、 1人、また1人と捕らわれていく。そして― 「喰らえぇ!」 ドゴォ! 「うぅ…ぐ、あぁ……」 最後まで抵抗を続けていたシンケンレッド(姫)が倒された事で、ヒロイン達の敗北が確定した。 「よし、コイツを特別室へ連れて行け」 「わかった」 意識を失い、グッタリとなったシンケンレッド(姫)を肩に担ぎ、部屋の奥へ運んでいく怪物。それを見たブルードルフィンが― 「ま、待ちなさい! シンケンレッドを…薫ちゃんをどうするつもりなの!」 声を荒げるものの、怪物は振り向きもせずに部屋の奥へ進んでいく。そして、それと入れ替わるように部屋の奥から飛来する怪生物の群れ。 直後、ヒロイン達の悲鳴が部屋中に響き渡った。 |