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ミスアメリカは、秘密結社エゴスの怪人を前に絶体絶命の窮地にたたされていた。

目の前で不敵な笑みを浮かべる怪人の手には切り落とされたミスアメリカの腕が
握られている。

「けけけ、たわいもないぜ。がっかりだ。」
怪人は掴んでいた腕をつまらなそうに地面に投げ捨てると、そう吐き捨てた。

「うっ、ぐ‥」
仮面の下で苦痛の表情を浮かべるダイアン。
なんとか意識が飛びそうになるのを必死でこらえてはいるが、もはや立っているが
やっとである。

「終わりにしようぜ。退屈だ‥」
そう怪人が再び不気味に笑ったかと思った瞬間、

ひゅっ‥

風が空気を切り咲くような音とともにミスアメリカの意識は途切れた。

‥最期に彼女の目に映ったもの。それは鮮血の雨のなか、膝から崩れ落ちる自分の
肉体であった。




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