・・・来るわよ!」

真夜の声と同時に、氷をブチ破り、プラエド達が解放されてしまう。

「ぅおぉのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!ナメた真似をぉ!!!!!」

プライドを傷付けられ、怒り狂うプラエド。

「ディープミスト!!」

「ダークベール!」

深い霧と闇が、プラエド達を包み込む!

「そんなモノで、止められると思うなぁ!!!!!」

「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

逃げようとしたセイバーVにプラエドの破壊光線が命中し、目眩ましの霧と闇が霧散する。

「あ・・・くぅっ!」

悶え苦しむセイバーV。

「いい事を思い付いたぞ・・・」

そう言うと、プラエドは、左腕にある宇宙生物の口から、触手を伸ばして、瀕死の重傷を負って虫の息であるセイバーピンクを捕縛して、
自身の前に引き据える。

「あぁ!玲奈ぁ!!」

セイバーイエローが悲痛な叫びを上げるのを聞いたプラエドは、残忍な笑みを浮かべながら、セイバーピンクを、文字通り
踏みにじり始めた!

「どうした?早く助けないと、この傷だ・・・そう長くもたずに死ぬだろうな?・・・さぁ、あと何分もつかな?」

そう言いながら、プラエドは、セイバーピンクの首を掴み、持ち上げながら、鋭い爪でセイバーピンクの激しく傷付いた強化スーツを
メチャクチャに引き裂く!

「や、止めろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「蛍!罠よ!!!」

真夜が止めるのも聞かず、怒りに任せて、プラエドへと突っ込むセイバーイエロー!

「・・・バカが!」

ガイアハルバートでプラエドを貫こうとするセイバーイエロー!
だが、その刃がプラエドを貫けず・・・

「あ〜あ、殺っちまったなぁ〜?」

あろう事か、セイバーピンクの強化スーツを易々と貫き、玲奈の命を奪っていた・・・

「あ・・・あぁ・・・玲・・・奈・・・?・・・嘘・・・嘘・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

親友の命を奪ってしまった事実に打ちのめされるセイバーイエロー。
愕然とするセイバーホワイト、セイバーノワール、セイバーブルーの3人。

「フン・・・殺れ!!」

プラエドの命で、3人の上級戦闘員を含めた四人が触手を伸ばし、四人になったセイバーVを縛り上げ捕らえる!

「あぁ!・・・くぅっ!・・・うぅ!」

ロクに抵抗できぬまま、捕らわれた四人。

「先ずは、黄色い小娘・・・お前からだ!」

茫然自失のセイバーイエローには、もはや、自身の生死など、どうでもよかった。
強化スーツが、触手に噛み千切られ、プラエドの爪や剣、破壊光線で破壊の限りを尽くされようと、悲鳴一つ上げずに、ただ、
されるがままに受け入れていた。
まるで、そうする事が玲奈に対する贖罪であるかのように・・・

「もう止めてぇ!!」

「蛍ちゃん!目を覚まして!!」

「死ぬ前に玲奈の仇を討たなくて、どうするの!!!!!」

仲間達の悲痛な叫びをヨソに、度重なる攻撃に、マスクが砕かれ、黄色い強化スーツは、全て破壊され、パールホワイトの強化スーツも
ぼろ切れ同然に破壊し尽くされ、銀色のアンダースーツも胸と秘所を中心に斬り刻まれ、その秘所からは、純潔を喪った証の血と
触手からの精液とセイバーイエロー自身の愛液が混じり合ったモノが溢れていた。

「もう、何を言っても無駄だ!・・・さて、そろそろ望み通りに殺してやるぞ!」

プラエドは、自身の剣を毒々しい紅に輝かせ、セイバーイエローを貫いた!

「!!」

一瞬の痙攣の後、セイバーイエローは、二度と動く事は、なかった・・・

「!・・・蛍!!」

「蛍ちゃん・・・」

「くぅっ・・・よくも・・・よくも玲奈と蛍を!!!」

「キャンキャン吠えんなよ!
一人ずつ順番に・・・殺してやっからよ。」

そう言って、プラエドは、セイバーホワイトの触手拘束を解かせる。

「さぁ、自由にしてやったぞ?
どうする?
お友達の仇討ちが、したいんだろ?」

セイバーホワイトを挑発するプラエドに、セイバーホワイトの怒りが爆発した。

「絶対に赦さない!!」

ブラスターソードを抜き、セイバーホワイトは、プラエドを襲う!

「小娘・・・身の程ってのを学びな!!」

「ああぁ!きゃあ!きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


毒々しい紅に輝くプラエドの剣が、セイバーホワイトの白い強化スーツを易々と斬り裂いた!
紅の刃は、白い強化スーツの生地を薄紙の如く斬り裂き、内部メカにも、多大なダメージを与えており、破壊された内部メカがスーツの
裂傷から、はみ出ており大量の火花を噴出させていた!

「もう、終わりか?」

「くぅっ!・・・こ、これぐらいでぇ!!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

怒りに任せて剣を振るうセイバーホワイト。
しかし、その刃がプラエドに触れる事は無く、逆にセイバーホワイトが斬り刻まれた!

「きゃあああああああああああああああ!!!!!」

何度も斬り裂かれた白い強化スーツには、痛々しい裂傷が無数に刻み込まれ、時折、大きく火花を噴出させていた。

「く・・・あぁ・・・く・・・うぅ!」

「どうした?もう、終わりか?
まさか、その程度で仇討ちを諦める・・・ってわけじゃねぇよな?」

「・・・あ・・・当たり・・・前・・・でしょ!」

激しく傷付いた身体に鞭打ち、立ち上がるセイバーホワイト。

「フフン、そうでなくては、楽しめんからな。」

プラエドがセイバーホワイトへ、稲妻状の破壊光線を放つ!

「な、何これ?・・・身体に絡み付いて・・・?!」

破壊光線に身体を絡め取られ、宙に持ち上げられるセイバーホワイト。

「さぁ、そのまま苦しめ!!!」

「え?!・・・きゃあああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

セイバーホワイトの全身に隈無く絡み付いた破壊光線が牙を剥き、強化スーツに刻まれた裂傷に入り込み、大爆発を起こす!

「きゃああぁ!あぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

さらに、プラエドとサバーカが口から破壊光線を放ち、3人の上級戦闘員達も、それぞれがセイバーホワイトへ破壊光線を放つ!
強化スーツが激しく爆発する度に、白い生地と砕けた内部メカが飛散した。
白い強化スーツのほとんどが砕かれ、内部メカも大半が破壊されたセイバーホワイト。

「死ね!!!小娘!!!!!」

プラエドらが、満身創痍のセイバーホワイトに一際、強力な破壊光線を放つ!

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
!!!!」

セイバーホワイトの断末魔の叫びが大爆発と共に辺りに響き渡る。

「そんな・・・よ、陽子・・・」

爆煙の中から、無残に破壊されたセイバーホワイトの強化スーツを纏った陽子が落下した。
マスクは砕け、煤汚れた乳房や秘所が破れた強化スーツから露出していた。

「フン・・・死んだか?」

破壊の限りを尽くされたセイバーホワイトは、指一本動く事は無かった。

「さて次は・・・青い小娘!お前だ!」

「ひっ・・・いや・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

玲奈、蛍、そして今、陽子を目の前で殺され、智美の精神は限界を超えていた。
触手拘束を解かれても、武器を取る事も出来ずに後ずさるだけだった・・・

「おやおや、さっきまでとは大違いだなぁ?」

「ひっ・・・こ、来ないで・・・」

無様に怯え、後ずさるしか出来ないセイバーブルー。

「きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

サバーカが、怯えきったセイバーブルーの乳房に噛み付いた!
そのまま、破壊光線を放つサバーカ。

「ああぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

胸回りを中心に大爆発を起こすセイバーブルー!

「あ・・・ああぁ・・・ひ・・・ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

噛み付いたまま、セイバーブルーの強化スーツを引き千切るサバーカ!
激しく火花を散らす強化スーツから、セイバーブルーの右の美乳が露になる。

「お・・・お願い・・・も、もう・・・止めて・・・」

目の前で友人の3人も相次いで殺されて、完全に心が折れたセイバーブルーは、とうとう命乞いを始める。

「ダメ!!智美!!!そいつらに命乞いしても、殺されるだけよ!!逃げてぇ!!!!」

「黙ってろ!」

「うあっ!ああぁ!」

必死に叫ぶ真夜に、プラエドが破壊光線を放ち、黙らせる

「そうかそうか、死にたくねぇんだな・・・だったら立ちな。」

言われるままに立ち上がるセイバーブルー。

「・・・誰が助けてやるかよ!!お友達の後を追うんだな・・・死ね!!!」

プラエドの貫手が、智美の胸を貫き、その心臓を抉り出した!

強化スーツが激しく爆発し、セイバーブルーは、死んだ。

「くっ・・・智美・・・」

「最後の一人・・・だなぁ?どうだぁ?さぞかし絶望的な気分なんじゃねぇか?」

残忍な笑みを浮かべて、セイバーノワールの触手拘束を解かせるプラエド。

「・・・赦さない・・・私の家族・・・世界・・・そして・・・玲奈達まで・・・絶対・・・絶対に赦さない!!!!!」

怒りを爆発させたセイバーノワールは、猛然とプラエドに襲い掛かる!

「死ね!!!」

フォースブラスターとダークスピナーから取り出した銃の2丁拳銃でプラエドに迫るセイバーノワール!

「甘めぇよ!!」

「うあっああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

プラエドの両腕から破壊光線が放たれ、セイバーノワールの黒い強化スーツが激しく爆発し、砕かれる!

「ぐっ・・・くぅっ!・・・赦さない!絶対に!!」

セイバーノワールの破壊された黒い強化スーツから、内部メカが火花を散らし続けていたものの、構わず戦うセイバーノワール。

「はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ダークスピナーから、今度は剣を取り出し、ブラスターソードとの二刀流でプラエドに挑むセイバーノワール!
走る間にも強化スーツが激しく爆発していたが、構わず突っ込んでいくセイバーノワール。
しかし、実力差は歴然としており、セイバーノワールの剣は、かすりもせず空を斬るばかりで、反対にプラエドの剣は、適格に
セイバーノワールを斬り裂いた!

「ああぁ!・・・くぅっ!」

サバーカが口から、粘液の固まりを放ち、壁を支えに立ち上がろうとしていたセイバーノワールを壁に固定する!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

プラエドらが、一斉に破壊光線を放ち、セイバーノワールを蹂躙する!

「がはぁっ!!・・・ああああああああああああああ!!!」

ロンペルが、腕の棘付き鉄塊でセイバーノワールを殴り飛ばす!
コンクリートの壁を粉砕し、建家内に吹っ飛ばされるセイバーノワール。

「うぅ!・・・くっ・・・」

壁が粉砕された事で拘束は解けたものの、全身に刻み込まれたダメージは、決して小さくなく、もはや、まともに戦える状態ではなかった。


満身創痍のセイバーノワールは、傷付いた身体を無理矢理立ち上がらせると、土煙に紛れて、その場から離れた。
その直後、破壊光線が撃ち込まれ、間一髪で直撃を避けられたものの、爆風に煽られ倒れるセイバーノワール。

「くぅっ!・・・つ・・・こ、このままじゃ嬲り殺しにされる・・・上手く分断すれば活路は・・・ある!」

セイバーノワールは、身を隠しながらコレルを狙撃する!

「チッ、まだ戦えるのか・・・まぁ、それなら楽しませてもらうだけだ・・・お前ら!相手は手負いとはいえ、油断するな!」

3人の上級戦闘員は、建家内のセイバーノワールを狩るべく、侵入する。

「入って来た・・・だとしたら、最初に来るのは・・・」

そこまで言ったセイバーノワールの背後にコレルが襲い掛かる!

「くっ!・・・ああぁ!」

振り向き様にブラスターソードで、コレルを斬るが、コレルが放った連射型破壊光線と2本のナイフが、セイバーノワールの胸の
強化スーツを破壊し、左の二の腕と、右太股に刺さる!

「ぐぅっ!・・・このぉ!サークルザンバー!!・・・あああああああああああああああ!!!」

刺さったナイフを引き抜き、再度、襲い掛かるコレルをダークスピナーから闇刃を噴出、回転させたサークルザンバーで横一文字に
両断するが、コレルの鋭い爪がすれ違い様にセイバーノワールの肩を抉っていた。

「くぅっ!・・・あと・・・四人!」

ナイフが刺さった、右太股と左二の腕は、ナイフの刃が強化スーツを貫通し、少しながら真夜の身体を傷付けていた為、
パールホワイトの強化スーツに血が滲んでいた。
肩の傷も、決して浅くなく、アンダースーツまで破壊されており、3種のスーツの内部メカが、火花を散らし続けていた。

「ぐぅっ!・・・あぁ・・・長引くと、こっちが不利・・・あぁう!」

損傷著しい強化スーツが爆発し続け、セイバーノワールを苛む。
そこへ、上級攻撃型戦闘員ルチャルが現れ、破壊光線でセイバーノワールを攻撃する!

「くぅっ!・・・うあっ!くぅっ!・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

破壊光線は、寸でのところで避けたものの、時間差で襲ってきた無数の触手に四肢を絡め取られ、破壊光線と高圧電流、さらに
触手による鞭撃と刺突がセイバーノワールを襲う!

「ぐぅっ!・・・ガハッ!・・・くぅっ!あぁ!・・・ああぁ!・・・ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

触手による攻撃が黒い強化スーツの生地を貫き、引き裂く!強化スーツの内部メカは、破壊光線と高圧電流が蹂躙し、
完膚無きまでに破壊され、大爆発する!

「うあっああぁ!・・・ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

触手が破壊された内部メカに突き刺さり、直接破壊光線を黒い強化スーツに流し込む!
多数の大爆発が連続して起き!砕け散る黒い強化スーツ!

「ああぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!・・・くぅっ!うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
サークルザンバー!!」

全身を激しく爆発させながらも、ダークスピナーを起動させて、サークルザンバーで左腕を拘束していた触手を裂断し、
全身を苛む触手を斬り払う!

「う・・・く!・・・ダーク・・・スラッシャー!!」

触手拘束を斬り払ったものの、甚大なダメージが文字通り刻み込まれた強化スーツで断続的に続く大爆発がセイバーノワールを苛むが、
セイバーノワールは、これに耐えながら必殺技を発動させて円ノコ状の闇刃で、ルチャルを文字通り八つ裂きにして葬り去る!

「ガハッ・・・ぐぅっ!・・・さ、さすがに・・・こ、これ以上は・・・で、でも・・・まだ・・・残ってる・・・ひ、一先ず
どこかに身を隠しながら・・・体力だけでも回復しない・・・と・・・ああぁ!くぅっ!うあああぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ!!」

身体を少しでも動かす度に強化スーツが激しく爆発し、セイバーノワールを苛む!
自分に、傷を治癒する力が無い事を後悔するセイバーノワール。
体力の限界を超えたセイバーノワールの意識は、そこで途切れた。

「・・・意外に粘るな・・・ルチャルとコレルを殺るとはな・・・お前ら!1度戻って来い!」

プラエドは、残った2体を呼び戻し、ロンペルに能力を追加する。

「・・・今頃、黒い小娘も疲れきってヘバっているだろうな・・・例え隠れて逃げるにしろ、この距離なら、俺を誤魔化して
逃げ出す事は、不可能だ!」

「・・・う・・・つぅっ!・・・な、何とか生きては・・・いるみたいね・・・奴らを全滅させない限り逃げる事は、不可能・・・
あと・・・どれだけ戦えるか・・・ぐぅっ!・・・あぁ!・・・」

強化スーツの爆発は治まり、多少なりともスーツの自己修復機能が強化スーツを修復しはしたものの、気休めにもなっていなかった。

「!な、何?!!」

一息吐いていたセイバーノワールの右手の壁が、突如、破砕されパワー兼防御型上級戦闘員ロンペルがセイバーノワールに襲い掛かる!

「うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

破砕された瓦礫に混じって放たれた火球型破壊光線が、セイバーノワールの右肩の強化スーツを爆砕させる!

「あぐっ!くぅっ!・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

スーツを破壊されたダメージでよろめくセイバーノワールを、ロンペルは、両腕の棘付き鉄塊で何度も何度も挟み込む!
鉄塊に埋め込まれた無数の棘が黒い強化スーツの内部メカを粉砕し、その度にセイバーノワールが何度も大爆発を起こす!

「うあっ!ああぁ!くぅっ!ガハッ!ぐぅっ!ああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

鉄塊に埋め込まれた無数棘がドリルに換装されており、それが起動して、黒い強化スーツが千切れ飛ぶ!
さらに挟み込んだセイバーノワールを擂り潰すかの如く、こねくりまわすロンペル!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!・・・い、今だ!」

ずり落ちそうなセイバーノワールの位置を直す為に、ロンペルがセイバーノワールを放り投げた、その瞬間に、フォースブラスターと
ダークスピナーでロンペルに一斉射撃を喰らわせるセイバーノワール!
堪らず仰け反り、セイバーノワールの捕縛に失敗したロンペルは、鉄塊を外し、太く鋭い爪で黒い強化スーツを引き裂く!

「ああぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ぼろ切れ同然の状態にまで、破壊し尽くされた黒い強化スーツを、ロンペルが鋭い爪をセイバーノワールの美乳に突き立てて、
そのまま左右に引き裂いた!
引き裂かれた強化スーツが大爆発を起こし、完全に爆砕した!

「くぅっ!・・・うあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

がら空きになったロンペルの鳩尾に、セイバーノワールは、渾身の力でダークスピナーを突き立て、必殺技を放つ!

「サークルザンバー!マキシマム!!」

直径2m程の巨大な闇の円刃が発生し、それを、そのままセイバーノワールが斬り上げると、ロンペルは、心中線から真っ二つに
両断され、絶命した!

「ハァっ!ハァっ!ハァっ!ハァっ!・・・な、何とかなった・・・くぁっ!・・・くぅっ!・・・ああぁ!・・・あ、あと・・・
二人!・・・ああぁ!」

黒い強化スーツを引き裂かれた際に、その下のパールホワイトの強化スーツも、多少、引き裂かれており、さらに、右肩口と両肩、
左二の腕、右太股の破損箇所からは、火花が大量に噴出していた。

「うあああぁ?!!」

いきなり、セイバーノワールの右肩が爆発する!

「ぐっ!くぅああぁ!!」

左手でブラスターソードを抜き、右肩付近の空間に剣を突き立てると、ザバーカが姿を現しながら飛び退く!

「あぐっ!くぅっ!」

セイバーノワールの右肩の強化スーツが無残に喰い千切られ、引き千切られた内部メカとコードが垂れ下がっていた。

「くぅっ!・・・姿を消せるなんて・・・速攻でケリを着けないと!」

短期決戦を決意するセイバーノワールだったが、ザバーカの鋭い爪が襲い掛かる!

「うあっ!ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

セイバーノワールの全周360度から高速で、全身を膾斬りに斬り刻み込まれるセイバーノワール!

「あ・・・ああぁ・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ザバーカが、止めとばかりに破壊光線を連射し、大爆発を起こすセイバーノワール!

「くぅっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ザバーカの破壊光線を全身に浴びながらも、ダークスピナーで反撃するセイバーノワール!
パールホワイトの強化スーツの全身に刻まれた裂傷が火を噴き、激しい大爆発が無数に起こる!
それでも、怯まず無謀な撃ち合いを続けるセイバーノワール!

「うあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

両者が、大爆発し爆炎に包まれる!

「あ・・・くぅっ!・・・ガハッ!・・・ハァっ!ハァっ!・・・か・・・勝った!・・・くぅっ!・・・ああぁ!」

爆炎の中から立ち上がったのは、パールホワイトの強化スーツが無残に爆砕しているセイバーノワールだった。
その身に纏っていたパールホワイトの強化スーツは、ほとんど破壊され、銀色のアンダースーツも、そこかしこが焼け焦げていた。
黒いマスクも、全体的にひび割れて、所々、内部メカが露出していた。

「・・・まさか、ここまで殺るとはな・・・誉めてやるぞ小娘。」

「うぅ・・・くぅっ!」

現れたプラエドに対し、ダークスピナーから闇刃を放って攻撃するセイバーノワール。

「フン!・・・息も絶え絶えの死に損ないが俺に勝とうなど・・・ナメるなぁ!!!!!」

「ああぁ!くぅっ!うあっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

プラエドの全身から放たれた、無数の破壊光線がセイバーノワールのアンダースーツを破壊する!
アンダースーツが激しく爆発し、銀色の生地が弾け飛ぶ!

「あ・・・ああぁ・・・くぅっ!」

アンダースーツの至る所が破壊されて内部メカが爆発を続ける中、それでも、反撃するセイバーノワール!

「無駄な足掻きだ!」

「ああぁ!あああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

プラエドの剣が、セイバーノワールの全身を斬り刻み、最後の一太刀がマスクを両断した!

「・・・なるほどな、お前の瞳・・・ナハトの人間だったとはな。」

真夜の瞳は、普段の黒から紫へと変化していた。

「極度の疲労で欺瞞が解けたってトコか・・・ククク、ヤツが皆殺しに出来なかったとは珍しいな。」

全身を激しく爆発させながら倒れた真夜は、プラエドの言葉に目覚める!

「お前・・・ヤツを知って・・・?」

「知っている!ヤツは群れんが、何故か気が合ってな。」

「や・・・ヤツは、何処に!」

「知りたいか?知りたいだろうな・・・だが、知った処でお前が俺に殺される事実に変わりはない・・・つまり教えるだけ無駄だ・・・」

「くぅっ!・・・うあああぁ!」

立ち上がろうとする真夜だが、激しく傷付いた身体が応えるはずもなく、さらに、プラエドは、真夜のアンダースーツの残骸を剥ぎ取り、
真夜を凌辱する!

「あ、ああぁ!あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

絶望し、プラエドに犯され、絶頂に達した真夜の心臓をプラエドは、無慈悲に剣で貫いた。

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