ラルア達との戦いに惨敗したセイバーVは、拉致され、ノワール、ブルー、イエロー、ホワイトの四人は、リユニオンの
新戦力の実戦テストの相手として、囚われてしまっていた。

「・・・ん・・・はっ!・・・こ、ここは?・・・あたし・・・生きて・・・る・・・そ、そうだ!みんなは?!」

目覚めた陽子は、周囲を見渡してみたが、牢屋の中には自分の他に誰もいなかった。

「!・・・誰か来る?」

何者かが近付いて来ている事を足音から察知した陽子は、狸寝入りを決め込む。

「オラッ!さっさと入れ!!」

「うあっ!」

「ああぁ!」

「きゃあああぁ!」

まるでゴミの様に、ズタボロのセイバーイエロー、セイバーノワール、セイバーブルーの三人が牢屋に投げ込まれた。

「ケッ!ざまぁねぇな正義のヒロイン様も!!」

「うあああぁ!・・・くっ・・・うぅぅぅ・・・」

去り際に牢番に蹴り飛ばされ、激しく火花を散らすセイバーノワール。

「みんな!大丈夫?!」

「よ、陽子・・・」

「よかった・・・目が覚めたのね。」

激しく傷ついた身体を起こす三人。

「ここは?・・・あれからどれぐらいの時間が経ったの?」

陽子の質問には、セイバーブルーが答える。
ここは、敵の拠点である事。
あれから、三日が程が経過した事。
拉致された自分達を実験台として、戦闘テストを連日繰り返している事。
そして、セイバーピンク玲奈も、ここにいるらしい事を聞いた。

「あたしが寝てる間に、そんな事になってたなんて・・・ごめん、みんな・・・」

「あんなにボロボロだったんだから、仕方無いよ。」

平謝りする陽子をセイバーイエローが励ます。

「でも、これからどうしよ?」

「・・・脱走するわ!」

「真夜、アテはあるの?」

「ある程度はね・・・まずは・・・」

真夜が説明するが、説明が進むにつれ、三人の顔が一様に嫌悪感を露にする。

「・・・真夜、それって・・・最悪じゃない?」

「私だって嫌よ。
でも、玲奈と合流して、かつ五人一緒に脱出する方法は、これしか無いのよ。」

「智美ぃ・・・代案・・・あるって言ってよぉ・・・。」

「ごめん、蛍ちゃん・・・今の私達の状態じゃ、真夜の作戦以上の良案は無いわ。」

「最悪・・・!」

うなだれるセイバーイエロー。
その後、傷の手当てをしながら、色々、思い付くままにセイバーイエローは提案するが、実行可能な案は、終にでなかった。

翌朝

「オラッ!さっさと起きやがれ、小娘共!!」

激しく傷つき、泥の様に眠っていた三人と陽子は、無遠慮な牢番の声で目覚めた。

「起きたなら、さっさと戦ってボコられてきやがれ!!
負け犬にゃ、それがお似合いだぜ!」

「野郎・・・ッ!!」

カッとなって飛び掛かろうとする蛍を、陽子が必死に止める。

「待って!蛍!!
・・・見張りさん、今日は、あたしが一人で戦うよ。」

陽子の突然の提案に、ギョッとする三人。

「陽子、正気?!」

「そうよ!昨夜、話したでしょ?
凄く強いって!それなのに・・・」

「うん・・・知ってる・・・でも、みんなで一緒に帰る為には、みんなも休まないと・・・」

「これ以上、言っても無駄みたいね・・・死なないで!」

「うん!」

「出ろ!」

どうやら、牢番の上司も承認した様で、陽子は、牢番に伴われて闘技場へと向かった。

「う・・・わぁ・・・」

闘技場の客席は、戦闘員で埋め尽くされており、殺気と陽子が痛め付けられる様への期待感から異様な雰囲気が満ちていた。

「コレ、アウェーとかいうレベルじゃないよね・・・まともに闘えるのかな・・・?」

弱気が首をもたげるが、そんな事を気にしてる場合ではないので、気合いを入れる陽子。
しかし、その様子を観ていた観客が吠えだし、陽子にゲスな罵声を浴びせる!

「うぅ・・・って弱気になってる場合じゃないよね!・・・セイバーホワイト!!」

凛とした叫びに呼応して、陽子の身体がブレスレットから噴出した白い光に包まれる!
白い光の中では、陽子の制服が分解されて、ショーツ一枚になる陽子。
光の粒子となった制服はブレスレットに格納される。
入れ換わりに、噴出した白い光の粒子が陽子を取り巻き、身体に固着すると、銀色のアンダースーツが形成され、次いで、
パールホワイトの強化スーツ、白い強化スーツの順で形成されていく!
そして、ブーツ、グローブ、ベルトとフォースブラスターが形成、装着され、マスクが形成されて陽子に装着されて変身が
完了した!
眩い光が治まると、そこには純白の強化スーツを纏った少女戦士が、凛と立っていた!

「さぁ!あたしの相手は!?」

周り全てが敵という恐怖感に弱気にならない様に、いつも以上に気合いを声に込めるセイバーホワイト。
その時、もう一ヶ所のゲートが開くと、そこには全身を鱗に覆われた怪人が四体現れた。

「あ、あれが・・・みんなを!」

目の前の異様な怪人達が強い事は、予め聞いていたが、未知の強敵に対する恐怖よりも、連日、仲間を痛め付けた事に対する
怒りがセイバーホワイトを動かした!

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

裂帛の気合いと共にブラスターソードを抜き打つセイバーホワイト!

ガギィッ!

「!・・・固ったぁ〜っ!」

頑丈な鱗が天然の鎧となって、ブラスターソードを防ぐ!

「やっぱ、効かない・・・か。
それなら、ウインドシューター!!」

セイバーホワイトの手に、白く輝く弓が具現化された!
先の激闘で合体怪人に破壊された痕も無く、セイバーホワイトの愛弓は完璧に甦っていた。

「・・・ホントに治ってる・・・また、力を貸して!」

セイバーホワイトが弓を引くと、空気が風となって結集して矢が形成される。

「ここで負けるわけには・・・死ぬわけには・・・いかない!!」

矢を放つセイバーホワイト!
矢は、正確に怪人の身体を貫いていく!

「くっ!このぉっ!」

しかし、一発二発の矢が身体を貫通した程度では、怪人共には堪えていないようで、構わずセイバーホワイトに襲い掛かる!

「くうっ!・・・す、凄い力・・・きゃあ?!きゃあああぁ!!」

怪人の爪撃をウインドシューターで受け止めるが、他二体の怪人がセイバーホワイトの背中を斬り裂く!

「あ・・・くっ・・・きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

激しく火花を散らしながら、よろめくセイバーホワイトを怪人が放った破壊光弾が直撃し、大爆発を起こす!

「あ、くうっ!・・・ああぁ!・・・そんな・・・こんなに連携して戦えるなんて・・・」

予想外に怪人の知能が高く、連携攻撃に翻弄されるセイバーホワイト。
その頃、VIP用の席でセイバーホワイトの戦闘を注意深く観察するナッサーブと、カルディナリスが眺めていた。

「ナッサーブ、何故あの小娘を一人で戦わせた?」

「旦那にゃ、わかりにくいんでしょうが、あの小娘は、中々の逸材でやんすよ。」

「というと?」

「あの小娘の成長率は、五人の中で一番高いし、応用力も高い・・・良い素材でやんすよ。
ほら、今も。」

斬られた背中と、破壊光弾が直撃した胸を焼け焦がしながらも、セイバーホワイトは、戦い続けていた。

「スラッシュウインド!」

風刃を周囲に張り巡らして、怪人の背中から伸びる牙触手を斬り防ぎつつ、巧みにウインドシューターで反撃する
セイバーホワイト!
一歩間違えば、包囲されて袋叩きに遭う危険をギリギリのトコロで避け続けていた。
その様子は風の妖精が、からかい半分に舞い踊っているかの様であったが、実際、戦っているセイバーホワイトは
冷や汗が止まらなかった。

「あと・・・少し・・・!・・・ダラダラ戦ってられない!」

「なにかしら企んでやんすね、アレは。」

セイバーホワイトの動きに法則性を見出だしたナッサーブ。

「・・・出来た!一気にケリを着ける!!」

四体の怪人の周りを円周状に光が輝く!

「切り札、その二!!巷に雨の降る如く・・・雷よ!降り注げ!!サンダーレイン!!!」

円環内に猛烈な勢いで、雷撃が豪雨の如く降り注ぐ!

「はぁっ!!」

止めとばかりに極大の雷が降る!
怪人は、大爆発を起こし爆煙に包まれた!

「勝った・・・の?」

聞いていたより、あっさり勝ってしまった事に疑念を感じるセイバーホワイト。
一陣の風を起こし爆煙を払うと、そこには、黒焦げになりながらも怪人達は立ち上がりだしていた!

「ハンターのセーブモード解除っと・・・さぁて、白いお嬢さん・・・どうしやすか?」

先程までとは段違いのスピードで、セイバーホワイトに襲い掛かるハンター!

「やっぱり、手加減されて・・・きゃあ!ああああぁ!きゃあああぁ!!」

擦れ違い様に、胸を斬り裂かれるセイバーホワイト!

「くうっ!・・・き、強化スーツが?!」

セイバーホワイトのFカップの巨乳を覆う白い強化スーツには、深々と三列の裂傷が刻まれ、裂傷から覗く内部メカが
激しく火花を散らしていた。

「くっ!・・・だからって、退くわけには!!」

傷を押して戦うセイバーホワイト!
しかし、勝機は無かった。

「このぉっ!サンダーアロー!!」

雷の矢を連射するセイバーホワイト!
しかし、殆どの矢は、牙触手が叩き落としダメージを与えられない!

「くうっ!・・・きゃあ!ああぁ!あぁん!ああぁん!」

牙触手がセイバーホワイトを斬り刻む!

「きゃあああぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

牙触手に混じって、鋭い爪がセイバーホワイトを斬り裂く!
激しく爆発する強化スーツ!

「あ、ああぁん!・・・きゃあああああああああああああああ!!!」

あまりのダメージに棒立ちになるセイバーホワイト!
全身を激しく爆発させるセイバーホワイトの四肢にハンターが噛み付いた!

「くっ・・・ああぁ・・・きゃあ?!ああぁん!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

さらに、ハンターは、空いた手でセイバーホワイトの巨乳を鷲掴みにし、秘所を弄ぶ!

「くっ・・・きゃあ!あん!あぁぁん!・・・は、放し・・・きゃあああぁ!!」

セイバーホワイトの巨乳を揉みしだくハンターの爪が、強化スーツを斬り裂き、激しく爆発する!
さらに、秘所の強化スーツも引っ掻かれる度に火花を散らし、徐々に破壊されていく!

「あん!ああぁん!・・・こ、このままじゃ・・・あぁぁん!」

徐々に、しかし確実に破壊されていく強化スーツ!

「くっ・・・あん!ああぁん!あん!あん!あぁぁん!・・・?まだ・・・生きてる!・・・くうっ!あん!ああぁん!
あぁぁん!・・・く・・・い、一か八か!・・・ああぁ!あぁん!・・・い・・・やぁ!!・・・
ス、スラッシュウインドォッ!!」

性的快感を振り払い、風刃を巻き起こし、ハンターを凪ぎ払うセイバーホワイト!
そのまま、強化スーツから火花が噴出するのも構わず、飛び退きストリームバインドを起動させる!

「大技二連発・・・コレでダメなら・・・終わり・・・だけど!!」

ストリームからストームへ、さらに、威力を増していく風!

「風よ・・・全てを打ち砕け!!」

ハンターを捕縛するバインドが関節を破壊しだす!

「デストラクション・テンペスト!!!!!」

円環内の空気が激烈な勢いで、ハンターを斬り刻み、粉砕する!

「サンダー!ストーム!!アロー!!!」

風と雷を収束させた矢が四本放たれ、寸分違わずハンターを撃ち抜いた!

「・・・ど、どう?」

激しく傷ついた上に、大技を連発したせいで著しく消耗したセイバーホワイトは、その場にへたりこむ。
ハンター達は、連続して大爆発を起こし、砕け散った!

「や、やった・・・」

しかし、ナッサーブは、ほくそ笑んでいた。

「いやぁ、まさか、ここまでやるとは・・・ですがね、それ故に・・・さらなる強敵をよんじまうんでやんすよ。」

爆散したハンターの残骸から、コアオーブが飛び出し、ワイヤーフレームを噴出させて、四体のハンターが合体していく!

「う、嘘?!」

完成したのは、四体のハンターが一つになったかのごとき四面八臂の異形の怪人が現れた。

「消耗しきった、その身でどうしやすか?」

酷薄な笑みを仮面の下で浮かべるナッサーブ。

「こ、こんなの相手に・・・勝てるわけないよぉ・・・。」

直観力に優れる故に、セイバーホワイトには、見ただけで判った。
目の前の敵は、五人で戦っても勝てないかもしれないという事が!

「くっ!・・・だからって、負けるわけにはいかない!!」

強敵に対する恐怖を振り払って、ブラスターソードを抜き、果敢に先制攻撃に出るセイバーホワイト!
しかし、合体ハンターは、八本の腕から破壊光線と破壊光弾を乱れ撃ち、セイバーホワイトを猛烈な勢いで攻撃する!

「きゃあ!あん!ああぁん!きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

ブラスターソードは弾き飛ばされ、破壊光線と破壊光弾が直撃した強化スーツは爆破、粉砕される!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

白い強化スーツが爆破され、破壊されてしまう!

「ああぁ・・・う・・・あぁ・・・」

全身から黒煙を上げながら悶え苦しむセイバーホワイト!
白い強化スーツは、胸部を中心に激しく破壊され、断裂したケーブルと砕けた内部メカが強化スーツからはみ出していた。

「う、ああぁ・・・きゃあ?!は、放して!」

八本の腕の内四本がセイバーホワイトの四肢を鷲掴みにし、強化スーツに鋭い爪が喰い込み破壊する!

「くぅっ!・・・ああぁ!」

内部メカにまで喰い込んだ爪が、さらにセイバーホワイトを苛む!

「くっ!・・・これ・・・ぐらい・・・でぇ?!・・・きゃあ!あん!ああぁ!きゃあああぁ!!」

なんとか振り解こうとするセイバーホワイトを嘲笑うかの様に、牙触手と四本の腕がセイバーホワイトを斬り裂く!

「ああぁ!ああぁん!あん!あぁぁん!・・・く・・・や、止め・・・きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

執拗にFカップの巨乳を斬り刻まれた挙げ句、牙触手が乳首に刺さり強化スーツが大爆発する!

「あ・・・く、ああぁ・・・あぁ、ああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

牙触手から、強化スーツに破壊光線が流し込まれ、強化スーツが激しくスパークし、大爆発を起こす!

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!・・・ひぁっ!・・・ああぁ!・・・
あぁぁん!・・・や、やぁあ!」

牙触手は、セイバーホワイトのスカートを斬り刻み、二穴を刺し貫く!
触手は、セイバーホワイトの強化スーツを破壊したものの、身体には到達していなかったが、牙が高速で振動を始め、
セイバーホワイトに性感を刺激しだす!

「あぁぁん!あ、ああぁん!・・・ああぁ!・・・く、ううぅ!・・・は、あぁぁん・・・きゃあああぁ!!ああぁ!」

乳首を攻め立てる牙触手は、破壊光線と破壊光弾を強化スーツに叩き込み続けて激痛を与え、秘所を攻め立てる
牙触手バイブは、激烈な快感を与える!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!・・・い、痛いのと・・・き、気持ちいいのが・・・一緒に・・・
き、きてぇ・・・ああぁん!あん!あん!あん!あん!あぁぁん!!」

痛みと快感が混じり合って、何が何やら分からなくなるセイバーホワイト!
そして、その声は悲鳴から嬌声へと変わりだす!

「ああぁ!あん!あん!あん!あん!や、はあぁぁん!・・・も、もう・・・イ、イッちゃうぅぅぅぅぅぅ!!!あん!
あん!あぁぁん!あ、ああぁん!あ!あ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

強化スーツを激しく大爆発させながら、浅ましく嬌声を上げて、絶頂へと昇り詰めるセイバーホワイト!
そこに、正義のヒロインの姿はなく、無様に快楽に溺れる淫乱小娘がいるだけだった。

「そ、そんな・・・イ、イかされ・・・ちゃった・・・ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
な、何これぇぇぇ?!ち、力が・・・す、吸われ・・・てぇぇ?!!」

イキ果てたセイバーホワイトから、合体ハンターは強化スーツを介し、牙触手でセイバーホワイトの生体エネルギーを
吸収する!
セイバーホワイトから奪った生体エネルギーで、合体ハンターの姿が変化しだす!

「そ、そんな事って・・・」

合体ハンターは、完全に融合して一つとなり、もはや、別物の強さを感じさせる外見に変貌していた。
融合ハンターは、口内に膨大なエネルギーを発生させ、超強力な破壊光弾を、セイバーホワイトへと発射した!

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

白い強化スーツが木っ端微塵に爆散し、破片が舞い落ちる!

爆煙の中から、セイバーホワイトが全身を激しく大爆発させながら、転がり出てきた!

「あぐっ!・・・つ、強・・・過ぎる!・・・は、歯が・・・たたな・・・ああぁ!きゃあああぁ!!」

地に這いつくばって、強化スーツの全身を爆発させながら、悶え苦しむセイバーホワイト。

「か、勝てない・・・こ、殺される・・・!」

全身を襲う激痛と脱力感、それに絶頂の余韻が未だ残るセイバーホワイトには、反撃の糸口すら無かった。

「ど、どうすれば・・・どうすればいいの!?
きゃあ!きゃあああああああああああああああ!!!」

牙触手が強化スーツに刺さり、そのままセイバーホワイトを斬り裂く!
X字に斬り裂かれた強化スーツが大量の火花を噴出させ、強化スーツを爆発させ続けて、倒れるセイバーホワイト!
しかし、倒れた先にブラスターソードが!

「くっ!・・・やぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

起死回生を賭け、ブラスターソードで融合ハンターを刺し貫くセイバーホワイト!

バキィンッ!!!

「!・・・そ、そんな・・・きゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

融合ハンターに、かすり傷一つ負わせる事無く呆気無くへし折れるブラスターソード!
いきなりの不意討ちに怒り心頭の融合ハンターは、セイバーホワイトを鋭い爪で滅茶苦茶に引き裂いた!

「う、あ・・・く・・・ああぁ・・・」

白い強化スーツどころか、パールホワイトの強化スーツまでも引き裂かれ、破壊されたセイバーホワイト!

「くっううぅ!・・・こ、こうなったら・・・残った力を・・・全てぶつけるしかない!!
ウインドシューター!!」

意を決してウインドシューターを呼び、残り全ての力を注ぎ込み一矢を形成するセイバーホワイト!

「くっ!・・・うあぁ!・・・あん!ああぁん!」

しかし、その間にも強化スーツが爆ぜ続け、セイバーホワイトを苛む!

「コアオーブってのは、一つになってたはず・・・そこを狙えば!
・・・いっけぇっ!!!」

残る全ての力で作り上げた最後の一矢を、融合ハンターのコアオーブ目掛けて放つ!
これが外れたり、通用しなかったらセイバーホワイトは、ただ殺されるしかない!

「!?そ、そんな・・・さ、最後の一矢が・・・」

矢は、確かにコアオーブを貫くかに思えたが、命中した瞬間、まるで空気に溶け込むかの如く消滅した!
絶望感から、へたりこむセイバーホワイト。

「呆れた諦めの悪さでやんすねぇ。
まさか、あの状態で反撃してくるとは・・・
ですが、お嬢さん・・・その融合したコアオーブは、強力なバリアを展開できるんでやんすよ。
端っから無駄な悪足掻きって事でやんしたねぇ・・・」

「あ、ああぁ・・・こ、来ないで・・・きゃあああああああああああああああ!!!」

精根尽き果て、まともに立つ事すらできなくなったセイバーホワイトに融合ハンターが歩み寄る!
腕の間合いに入った瞬間、腕が四本に増え、セイバーホワイトを鋭い爪で斬り裂いた!
セイバーホワイトの強化スーツが激しく爆発しながら、砕けた内部メカを撒き散らし、セイバーホワイトは、
転がっていった。
融合ハンターは、さらに追撃の牙触手を放つ!

「きゃあああぁ!!ああぁ!ああぁん!きゃああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああ!!!!!!!!!!」

牙触手は、破壊光線と破壊光弾を激烈な勢いで連射し、さらにセイバーホワイトを滅多斬りに斬り刻む!

バキャッ!!

猛烈な蹂躙攻撃に耐えきれずに、とうとう、マスクが砕かれた!

「そんな・・・マスクが・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

そんな事には、お構い無く融合ハンターの攻撃は、苛烈さを増し、セイバーホワイトを蹂躙する!

「ああああぁ!!きゃあああああぁ!!あん!ああぁん!きゃあああああぁ!!ああぁん!あん!あぁぁん!きゃああああ
あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

融合ハンターが、さらに腕を増やし、複腕を伸ばしてセイバーホワイトの両腕を闘技場の内壁に固定し、磔にした!
そして、破壊光線、破壊光弾、触手鞭撃、爪斬撃がセイバーホワイトの強化スーツを破壊し尽くす!

「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

一撃毎に、白かパールホワイトの焼け焦げて砕け散った強化スーツの生地か、破壊され爆散した内部メカが
セイバーホワイトから、派手に飛び散った!
そして、最後の止めとばかりに融合ハンターは、口内に超高エネルギーを集束させ、さらに、両掌と全ての牙触手も同様に
超高エネルギーを充填しだす!
そして、限界まで圧縮、増幅されたエネルギーは、全てセイバーホワイトへと放たれた!

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああ!!!!!!!!!!!!!!!」

大爆発するセイバーホワイト!
もうもうと立ち込めていた爆煙が晴れると、そこには、傷付いていない箇所が無いぐらいに破壊され尽くされた銀色の
アンダースーツを纏った陽子が横たわっていた。
ハンターは陽子の腕を掴むと、その豊満な右乳房にかじりつき、生体エネルギーを激烈な勢いで吸い始める!

「あ・・・ああぁ・・・」

もはや、セイバーホワイトは悲鳴を上げる事すらできずに、なすがままに右乳房と同様に左乳房にもかじりつかれ、
生体エネルギーを吸収する!
そして、今度は強化スーツを引き裂き、解体しだす!
激しく火花を散らし、爆発するアンダースーツ!
とうとう胸部のアンダースーツが破り捨てられ、Fカップの巨乳が露になる!
豊満なFカップの巨乳にかじりつこうとするが、その時、ナッサーブの鎌が融合ハンターの首筋に置かれていた。

「そこまででやんすよ?」

ナッサーブに対し、脅えて震えだす融合ハンター!

「全く・・・要らん手間をかけさせんじゃねぇっての!
この、お嬢さん方にゃ、まだ使い道があるんでやんすよ・・・」

そして、無残な敗北者のセイバーホワイトは、仲間達が待つ牢屋へとゴミの様に放り込まれた。

「陽子?!」

いきなり全身傷だらけのセイバーホワイトが放り込まれ、驚く三人。

「酷い・・・陽子。」

「よくも!!」

ナッサーブに殴り掛かる蛍だったが、眼前に鎌を突き出され制止させられる!

「勘違いなさっちゃいけまやせん。
あっしは、危うく殺されるトコだったお嬢さんを助けたんでやんすがねぇ・・・」

「・・・それを、はい、そうですか。と信じるとでも?」

冷たく睨む真夜。

「もちろん、信じられるとは思ってやせんがね。
次は、四日後でやんすよ。」

そのまま立ち去るナッサーブ。

「四日後・・・いよいよ勝負よ!!」

真夜の決意の意味は?

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