「やれやれ・・・」 「何が、やれやれよ!」 河川敷で向き合うエフィアルティスと真夜の兄妹。 一人で街へ買い物に出ていた真夜の目の前に、いきなりエフィアルティスが現れた。 この全くの偶然の出会いは、エフィアルティスにとっても偶発的遭遇だった様で、珍しく本気で慌てて逃走した。 当然、真夜も執拗に追い回し、やっとの思いで、こうして河川敷に追い詰めたのだった。 「こんなに追い回すなんて・・・セイバーVは、よほど暇なのか?」 「暇なわけないでしょっ!!」 呆れた様子のエフィアルティスに苛立つ真夜。 「面倒臭いな・・・いい加減に実力差を認識しろ・・・愚妹が!」 何事かを唱えだし、召喚魔法陣を顕すエフィアルティス。 「黙れぇっ!!セイバーノワール!!!」 気怠げに対応するエフィアルティスに怒りを爆発させた真夜は、ブレスレットを起動させて、セイバーノワールへのと変身を叫ぶ! それと同時に、ブレスレットから紫の光の粒子が噴出し、真夜の黒のジャケットと白いブラウス、黒のミニスカートを光の粒子 に分解し、黒い下着姿になる! そして、着衣が分解された光の粒子がブレスレットに格納され、紫の光の粒子が真夜の均整のとれた肢体を中心に、渦を巻き、 銀色のアンダースーツを形成する! さらに、パールホワイトのベーススーツを形成し、黒い強化スーツと、マスク、グローブ、ブーツにベルトとカードホルダーと フォースブラスターとホルスターを形成し、真夜はセイバーノワールへの変身を完了した! 「今日こそ、お前を・・・殺すっ!!」 右腕にダークストライカー、左腕にダークスピナーを装着して、闇刃を剣状に展開させたセイバーノワールは、猛然と エフィアルティスに斬りかかる! 「愚かな・・・」 エフィアルティスに闇刃が届く寸前、地面に描かれた召喚魔法陣から白銀の全身鎧を纏った騎士が現れて、細身の剣で闇刃を 簡単に斬り砕いた! 「な・・・そんなっ?! くっ、はぁっ!!」 闇刃を砕かれた事に動揺したセイバーノワールだったが、空かさず白銀の騎士の右側頭部を目掛けて左回し蹴りを放つ! しかし、白銀の騎士は、屈んで躱すと同時に、セイバーノワールの秘所を斬り裂く! 「ああぁぁっ!!!・・・くっ、ああう?!」 強化スーツの股間部とスカートが斬り裂かれ、火花を散らす! 「くっ・・・まだまだぁっ!!!」 股間に走る激痛に耐えながら、ダークスピナーからダークソードを抜いて、再度、斬りかかる! 「しまっ?!あ、うああぁぁっ!!ああああああああああっ!!!!!」 白銀の騎士は、セイバーノワールの渾身の斬撃を軽く細剣で受け流すと、セイバーノワールが崩された体勢を立て直す 僅かな時間に、セイバーノワールの美乳を三十回以上も斬り刻む! 「はぅっ・・・くっ、速い・・・そ、それに・・・ああぁうっ?!!」 滅多斬りに斬り刻まれ、強化スーツを破壊された胸を左手で庇いながらも、倒れまいと踏ん張るセイバーノワール! そんな激しく傷付いたセイバーノワールの首を掴み、左手一本で軽々と持ち上げる白銀の騎士! 「ぐ・・・み、見た目からは想像できない・・・な、何て怪力・・・なの?!」 何とか、締め上げる左手を外そうと足掻くセイバーノワールだったが、白銀の騎士の左手は、ビクともしなかった! 「くっ・・・ぐぅっ?!・・・あぐぅっ?!!」 白銀の騎士の細剣が、しなやかな肉付きのセイバーノワールの左右の太股を立て続けに貫いた! 真夜のぐもった苦悶の悲鳴と共に、太股の強化スーツが大爆発して破壊され、鮮血が滴る! 「くっ・・・あ、脚が・・・うああぁぁっ!!!」 白銀の騎士は、セイバーノワールを、川へと無造作に放り投げる! 派手な水柱を立てて川面に激突したセイバーノワールは、川の流れに弄ばれてしまうが、直ぐ様体勢を立て直し、 立ち上がる! 「くぅっ・・・痛っ!」 「・・・殺せ。」 無惨に斬り刻まれた形良い乳房から火花を噴出させ、細剣に貫かれた太股からは、火花に加え、パールホワイトの ベーススーツに覆われた美脚を真っ赤に染める程に血を流す満身創痍のセイバーノワールに対し、実の妹である事など 一切感じさせない冷徹な言葉で、殺害を命じる! 「くっ・・・フォースブラスター!!」 ゆっくりと歩いてくる白銀の騎士に、フォースブラスターを放つセイバーノワール! 連射された無数の光弾が、白銀の騎士に迫るが、命中寸前、急加速して、真夜の視界から白銀の騎士の姿が消える! 「消えたっ?!・・・うああぁぁっ?!!ああぁぁぁぁぁぁっ!!!」 視界から消えた事を驚く暇も無く、白銀の騎士がセイバーノワールの左脇腹を斬り裂き、強化スーツを破断させる! さらに、返しの斬撃で、右脇腹をも斬り裂く! 両脇腹から、大量の火花を噴出させるセイバーノワールに、更なる追撃を迫る白銀の騎士! 「くっ!うああああああああああっ!!!」 しかし、激しく傷付いた身を押して、ダークストライカーの刃を展開して黒雷を纏わせて、反撃に移るセイバーノワール! 白銀の騎士は全く動じずに、右腰から別の針剣を抜くと、セイバーノワールの右拳の中指と薬指の間に針剣を突き刺す! 「あああああああああああああああっ!!!!!」 鋭い針剣は、頑丈なグローブを容易く貫き、真夜の右前腕を貫通して、肘から切っ先を突き出す! 「ぐぅ・・・くぅっ!うああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」 あまりの激痛に絶叫するセイバーノワールに、白銀の騎士は、目にも留まらぬ速さで細剣を振るい、セイバーノワールの 右腕を滅多斬りに斬り刻む! セイバーノワールの右腕のパールホワイトのベーススーツが、ダークストライカーごと、見るも無惨に斬り裂かれ、 ズタズタに破壊された! 「う、腕が・・・うあぅっ!!ぐぅああぁぁっ!!!」 一旦は、血と黒煙を流す右腕を庇うが、針剣を抜かれると同時に、ダークスピナーから剣状に闇刃を展開させて、迎え撃つ! 「あうっ?!はぐっ!ああぁぁっ!!ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!あああああああああああああああっ!!!!!」 迫るダークザンバーに対し、白銀の騎士は細剣でダークスピナーを真っ二つに両断して、 闇刃を霧消させ、さらに、 セイバーノワールの左手に回って、針剣でセイバーノワールの左腕を強化スーツごと、何度も突き刺し、その上、細剣が 左半身を斬り刻み、ホルスターごと、フォースブラスターを破壊した! 「はぅ・・・くぅっ!」 あっという間に、左半身をズタズタにされたセイバーノワールだったが、それでも諦めずに、右腰のカードホルダーから 何枚かのカードを抜いて、投げつける! しかし、白銀の騎士は細剣を何度か振るうと、あっさりカードを斬り捨てる! 「そ、そんな・・・うああぁぁっ!!!あ、ああぁぁぁぁぁぁっ!!!」 右腰のカードホルダーを斬り捨てられ、さらに、全身を滅多斬りに斬り刻まれてしまうセイバーノワール! 「あ、ああぁ・・・うああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」 トドメとばかりに、細剣と針剣の二刀でX字に胸を斬り裂かれたセイバーノワールは、全身を激しく爆発させて倒れた。 「あ、ああぁ・・・がはっ・・・ごふぅっ・・・!」 倒れると同時に、ヒビだらけだったマスクが砕け、凛々しかった真夜の顔が露になる! 露になった真夜の顔は、あちこち傷付き、やや小さな口周りも、度重なる吐血により、血で汚れていた。 「あ、ああぁ・・・」 攻撃を尽く阻止され、さらに、全ての武器を潰され、挙げ句に強化スーツまでも破壊し尽くされたセイバーノワール・真夜は、 その圧倒的実力差に、怒りや憎悪よりも恐怖と絶望が増大し、普段の強気かつ凛とした表情は鳴りを潜め、恐怖に ひきつりだしていた! 「う、うぅ・・・ひぃっ!!」 激痛に屈しそうになりながらも、必死に体を起こす真夜だったが、トンビ座りの体勢まで体を起こしたところで、しなやかな 太股の間、股間ギリギリの地面に細剣を突き立てられ、短く怯えた悲鳴を上げてしまう! 「ひ・・・こ、来ないで・・・!」 怯えきった表情で、惨めにM字開脚に近い形のまま後退る真夜。 真夜の心は、完全に折れていた。 元々、弱気かつ臆病な少女が惨劇を経て、自分の心を無理矢理に怒りと憎悪で染め上げていたので、意外に脆く弱い所があった。 まだ、仲間がいたら踏ん張れたものだが、今は独り・・・恐怖に耐えられる道理は無かった。 「惨めだな・・・」 「来ないで・・・来ないでよぉっ!!」 惨めに後退り、川縁まで辿り着いた真夜は、川の水を遮二無二に白銀の騎士に掛ける! そんな事は全く無意味だったが、真夜は必死だった。 「や・・・きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」 しかし、白銀の騎士は構わずに、真夜の乳房を斬り裂く! アンダースーツが内部メカごと斬り裂かれ、黒いブラジャーに覆われた美乳が露になった。 「ひ・・・や・・・あ、ああぁ・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」 遂に恐怖が限界を超えて、なりふりかまわずに逃げ出す真夜。 真夜を殺す絶好の機会だが、追撃しようとする白銀の騎士をエフィアルティスは制止した。 「いいよ、放っておいて・・・フフフ、大変なのは、これからなんだから・・・さ。」 邪悪な愉悦に顔を歪めるエフィアルティス。 逃走した真夜は、どうなってしまうのか?! |