ある犯罪者が自ら志願して改造された怪人、パノルゴスは、セイバーVを蹂躙する為に十重二十重に罠を張り巡らせた山中に セイバーVを誘き寄せて、見事に罠に嵌める事に成功する! その結果、大きなダメージを受けて、白煙をたなびかせながら、よろめくセイバーVを、パノルゴスの鋭い爪が斬り裂いた! 「きゃあああああぁ!!」 五人の強化スーツを次々に斬り裂くパノルゴス! しかし、強化スーツは、激しく火花を散らしながらも、斬爪撃に何とか耐えた! 「くっ!・・・!・・・このぉっ!」 迫り来るルチャルをガイアハルバートで斬殺するセイバーイエロー! 五人は、傷付きながらも、十人以上いたルチャルを、全て血祭りにあげた。 「残るは、アンタだけよ!!」 ガイアハルバートの切っ先をパノルゴスに突き付けるセイバーイエロー。 他の四人も、それぞれの武器をパノルゴスに突き付けていた。 「あぁ、大したモンだな。 小娘にしちゃあ、よくやった方だが・・・テメェらは、俺にゃ勝てねぇ!!」 稲妻破壊光線がセイバーVを襲う! しかし、直前に土壁が現れて破壊光線防ぐ! 「アンタの手は、お見通しよ! アセンブル!!」 セイバーVの個人武器が一つに合体する! 「MAXバスター!!」 「何?!」 「これで、アンタだけが終わりよ!!」 「シュートォっ!!」 激烈なビームが四重螺旋を描きながらパノルゴスを襲う! 「グォワァッ!!!!」 パノルゴスは、大爆発を起こして倒れた。 「・・・勝った・・・の?」 パノルゴスは、倒れたものの、何故か不安げなセイバーホワイト。 「油断しない方がいいわね。 呆気無さ過ぎる!」 「うん、アレだけのズル賢さを持ってる人が、こんなにアッサリ死ぬわけ無いしね。」 セイバーノワールの意見にセイバーピンクも同意する。 「なかなか、勘が良いな・・・!」 ボロボロになりながらも、パノルゴスが何事も無かったかの様に立ち上がる。 「嘘・・・いくらなんでも、あり得ない!」 あまりに平然と立ち上がったパノルゴスにセイバーブルーは、愕然とする! セイバーV最大の攻撃が通用しないという事は、絶対絶命の危機を意味していた。 「あり得ない・・・ねぇ・・・もっと、あり得ない事が、これから起きるぜぇ!!」 パノルゴスが地面に手を突くと、地鳴りが起こり、天に雷が走る! 「な、何が・・・?」 「見て!アイツの身体が!?」 パノルゴスの身体が二回り大きくなり、側頭部に長く鋭い角が生えてきた。 「さぁ、虐殺の時間だ・・・覚悟しろ!小娘共ぉ!!」 「くっ・・・覚悟するのは、そっちよ!」 それぞれの武器にカードを挿入し、必殺技を放つ準備を完了したセイバーV! 「みんな、いくよ!!」 セイバーピンクの号令で、必殺技を発動させるセイバーV! 「え・・・?」 「そ、そんな?!」 発動したはずの必殺技のエネルギーが、残らず消え失せた! 「ん〜?何かすんじゃねぇのかぁ?」 「バ、バカな・・・?」 「こ、こんな事って・・・」 「何にもしねぇなら、こっちから行くぜぇ!!!」 必殺技を封じられたセイバーVに、強化変身したパノルゴスが襲い掛かる! その手には、青竜刀が握られていた。 「うあっ!くっあああぁぁぁ!!」 胸をX字に斬り裂かれるセイバーノワール! パノルゴスの青竜刀は、パノルゴス自身の欲望を吸い取っているかの如く、ドス黒く不気味に輝き、強化スーツを、 いとも簡単に斬り裂いた! そのままパノルゴスは、セイバーイエローに襲い掛かる! 「くぅっ!・・・?・・・な、なんて・・・パワー・・・なのよ!?」 初太刀を何とか受け止めたものの、先ほどとは、段違いのパノルゴスのパワーにジリジリと押されるセイバーイエロー。 「どうしたぁ?・・・その程度かよぉっ!!」 「うあっ!?くぅっ!ああぁ!うあっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 いきなり切り返され、その動きに反応しきれず、ガイアハルバートを弾き飛ばされたセイバーイエロー! パノルゴスは容赦無く、無手になったセイバーイエローを滅多斬りに斬り裂く! パノルゴスの高速連続斬撃が、セイバーイエローの強化スーツを、ボロボロに斬り裂いた! 「うあっ!ああぁ・・・!」 弾き飛ばされたガイアハルバートが、地面に刺さると同時に、セイバーイエローは、強化スーツを爆発させながら膝を屈した! 「蛍ちゃん!このぉっ!」 セイバーピンクが、パノルゴスに斬りかかる! 「遅せぇ!」 「きゃあ!?・・・きゃあああぁぁぁ!!」 擦れ違い様に、パノルゴスの青竜刀がセイバーピンクの腹部を深々と斬り裂く! さらに、振り返って反撃に移ったセイバーピンクの左肩から、一直線に、斬り下ろして強化スーツを斬り裂く! 「くっ・・・まだよ! やぁぁぁっ!!」 「だから、遅せぇっつってんだろうがぁっ!!」 「きゃあああああぁぁぁぁぁ!!」 今度は、セイバーピンクの右肩から斬り裂くパノルゴス! 「くぅっ!ああぁ!きゃあ!きゃあああぁ!あん!あぁん!あん!ああぁん!あぁぁん!きゃあああああああああああ ああああ!!!!!」 さらに、二度三度と斬り重ね、セイバーピンクを鱠斬りにして倒すパノルゴス! 「この!・・・?・・・ヤバッ!矢を作れない?! きゃあああぁ!!」 セイバーホワイトは、ウインドシューターでパノルゴスを狙撃しようとするが、ウインドシューターを引いても、矢が 形成されなかった! 当然、その隙をパノルゴスが見逃すはずがなく、強烈な飛び蹴りがセイバーホワイトの腹部に刺さる! 「陽子ぉっ!赦さない!!」 ウェーブスピアを繋ぎ合わせたツインエッジスピアでパノルゴスに襲い掛かるセイバーブルー! 「テメェは、特に念入りに刻んでやるぜぇっ!!!」 「きゃあああぁ!あん!ああぁ!ああぁん!あ、ああぁ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 セイバーブルーの攻撃は、全て空を斬り、反対にパノルゴスの全ての攻撃は、セイバーブルーの強化スーツを軽々と斬り裂いた! 「死ねぇっ!!!」 「きゃあああああああああああああああ!!!!!」 パノルゴスの側頭部の角から、激烈な稲妻破壊光線が放たれた! 激しく斬り刻まれたセイバーブルーの強化スーツが耐えられるはずもなく、大爆発を起こす! 「と、智美ぃぃぃ?!!」 「智美ちゃぁんっ!」 「あぐっ!・・・う、うぅ・・・!」 爆炎から吹き飛ばされたセイバーブルーの強化スーツは、内部メカニズムまでが激しく破壊され、マスクもヒビだらけで、 ゴーグルの右側が破壊されている惨憺たる有り様だった! 「くっ!うぅ・・・な、なんて強さなの?!」 「ま、真夜・・・無事?」 「智美ほど酷くはないわ・・・」 「あの強さだけでも厄介なのに、カードの力が使えないって、ヤバ過ぎ!!・・・真夜、どうする?」 先ほどまでとは桁違いの強さのパノルゴス。 さらに悪い事に、必殺技の起点であるカードの力が全く発揮されないという、最悪の状況だった。 しかも、パノルゴスの攻撃力は、強化スーツを容易く破壊する! このままでは、セイバーVの皆殺しは時間の問題だった。 「オラオラ、さっきまでの威勢は、どうしたぁ?!」 稲妻破壊光線がセイバーVを襲う! 「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 大爆発に吹き飛ばされて、ぬかるんだ地面に叩きつけられて、泥まみれになるセイバーV! 「うぅ・・・くっ・・・こ、このままじゃ・・・全滅する!」 全身から、激しく火花を散らしながら悶え苦しむセイバーV! 「さぁて、お次は・・・どうしてくれようか?」 舌舐め擦りしてセイバーVに迫るパノルゴス! 「くっ・・・!」 「みんな、フォースブラスターを!」 咄嗟に反撃手段が思いつかず、後退りするしかないセイバーV! しかし、それまで気絶していたセイバーブルーは、目を醒ますなり、フォースブラスターを仲間達に構えさせる! 「シュート!!!」 五条の極太ビームがパノルゴスに直撃する! しかし、パノルゴスは無傷だった! 「そ、そんな・・・」 「残念だったな・・・俺にビームなんざ通用しねぇんだよ!!!」 「きゃあああああああああああああああ!!!!!」 パノルゴスの角と掌から、反撃の破壊光線が放たれる! 破壊光線は、五人の少女戦士達を蹂躙し、強化スーツを更に破壊した! 「そ、そんな・・・わ、私達の攻撃が悉く通用しないなんて?!」 全ての攻撃が通用せず、ダークスピナーも沈黙したままのセイバーノワールは、珍しく弱音を吐く。 「くぅっ!・・・わ、私は・・・私は、諦めない!!」 セイバーピンクは、フォースブラスターをブラスターソードへと変えると、ティンクルソードとの二刀流で、パノルゴスに立ち向かう! 「スピードに、手数で対抗ってか? 笑わせんなぁっ!!」 「あぁん!あん!きゃあ!・・・くぅっ!ま、まるっきりついて・・・きゃあああぁぁぁ!!」 パノルゴスは、セイバーピンクの太刀筋を全て先読みして、的確にセイバーピンクを斬り裂く! 「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 全身を激しく爆発させるセイバーピンク! 「敗者にゃ、それなりの目に遭ってもらわなきゃなぁっ?!」 倒れるセイバーピンクの首根っこを掴んだパノルゴスは、セイバーピンクの美乳を、爪を立てて揉みしだく! 「くっ・・・あ、ああぁ・・・あん!ああぁん!」 ボロボロの強化スーツが火花を散らす度に、セイバーピンクの喘ぎ声が漏れる! 「玲奈!」 弾かれた様にセイバーイエローが飛び出す! 「人が楽しんでんのを、邪魔すんじゃねぇ!!!」 「うぅ!ああぁ!あぐっ!うあっ!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 餓えた野獣が食事を邪魔されたかの如く、怒り狂ったパノルゴスに、セイバーイエローは、全身を斬り刻まれた! 激しく大爆発を繰り返す、黄色の強化スーツ! 「貧乳は、すっこんでろ! 後で、ガバマンになるまで犯してやる!」 そう言って、セイバーピンクの強化スーツを毟り取りだすパノルゴス! 「あぁん!や、止めてぇ・・・」 「あぁっ?止めて・・・だぁ? 負け犬に、そんな事言う権利なんざ存在しねぇんだよ!!!」 「きゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 パノルゴスの手と角からの雷光がセイバーピンクを大爆発させた! 「くっ・・・こ、このままじゃ・・・くぅぅっ!」 最も酷く傷付いたセイバーブルーは、親友の貞操の危機を救うべく立ち上がる! 「と、智美?!無茶よ!」 セイバーノワールが半死人のセイバーブルーの無謀な行動を止める。 「真夜、私が槍を投げたら玲奈ちゃんを、お願い!」 最早、制止は無駄だと悟ったセイバーノワールは、頷くしかなかった。 「はあっ!!!」 セイバーブルーは、ウェーブスピアを分割して、片割れをパノルゴスの脚に投げつけた! 「ぐぉっ?!」 ウェーブスピアは、見事パノルゴスの右脚に命中し、その瞬間、パノルゴスは、セイバーピンクを落としてしまう! 「玲奈!」 すかさずセイバーノワールがセイバーピンクをキャッチする! 「ぅおのれぇっ!小娘共ぉっ!!」 「うあぁぁっ!」 「きゃあああぁぁぁ!!」 パノルゴスが両掌から放った破壊光弾が、セイバーノワールとセイバーブルーの胸の強化スーツを完全に破壊した! 「真夜!智美ぃ!!」 セイバーホワイトの悲痛な叫びが木霊する! 「俺の楽しみを邪魔しやがって・・・楽に死ねると思うなよ!!!」 パノルゴスが念力で、セイバーVを一ヵ所に集める。 「い、一体何を?!」 「こうするんだよぉっ!」 「うあっ!?」 「くぅっ!?」 「きゃあ?!」 「あん?!」 「やぁん?!」 パノルゴスの尻尾が五つに別れると、五人の少女戦士それぞれの乳首に突き刺さる! 「さぁて、根刮ぎ頂きだ!」 |