セイバーホワイトの左胸の強化スーツに、五本の裂傷が深々と刻まれた!
さらに、右胸にも同様に裂傷が刻まれ、次いでスカート、四肢にも刻まれた!

「あ、うぅ・・・!」

全身に刻まれた裂傷が、次々に爆発して、よろめくセイバーホワイト!

「はぐぅっ!」

パノルゴスに首を掴まれ、持ち上げられたセイバーホワイト!

「まだ、終わりじゃあ・・・ねぇよなぁ?えぇ?!」

「あぐっ!くぅっ!あぁぁん!」

パノルゴスのボディブローが、セイバーホワイトの腹部へと、叩き込まれていく!
一撃毎に激しく火花を散らし、焼け焦げていく、白い強化スーツ!

「く、うぅ・・・きゃあ?!」

パノルゴスは、セイバーホワイトをベアハッグの体勢に移し、ギリギリと締め上げる!

「か・・・あ、ああぁ・・・」

セイバーホワイトの華奢な身体を、へし折る勢いで締め上げるパノルゴス!
さらに、パノルゴスの身体から分泌されている腐蝕粘液が、ベアハッグで締め上げられて密着しているセイバーホワイトに
付着していき、泥塗れな上に焼け焦げている白い強化スーツを、ヘドロの如きどす黒い色に汚していく!

「オラッ!もう終わりかぁっ!?」

「きゃあああぁ!!」

ベアハッグを解かれた瞬間、ボディアッパーを叩き込まれ、火花を散らしながら吹っ飛ぶセイバーホワイト!

「はぐぅっ!・・・ああぁ!!・・・かはっ!」

そのまま川辺の大岩に叩きつけられ、背中の激しく爆発させて落下し、地にひれ伏すセイバーホワイト!

「あうぅ・・・くっ!・・・な、なんで、こんなに・・・?」

セイバーホワイトの背中の強化スーツは、惨たらしく破壊されていた。

「おぉ、言い忘れたがな・・・俺の身体から分泌されている粘液は、強化スーツや武器を腐蝕させるだけじゃねぇんだよなぁ・・・
爆発性な上に、導電率が高い・・・コレが何を意味するか・・・判るか?」

ボロボロのセイバーホワイトに勝ち誇って語るパノルゴス。

「テメェの防御力が下がって、俺の攻撃力が増強される!・・・つまり・・・テメェは絶望して、俺に嬲り殺されるしか
ねぇって事だぁっ!!!」

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

パノルゴスが角、眼、掌から破壊光線と破壊光弾を一斉発射して、激しく傷付きながらも立ち上がったセイバーホワイトを蹂躙する!
白い強化スーツが無惨に砕かれていく!

「あうぅ・・・あ、ああぁ・・・」

雨霰と叩き込まれた破壊光線による苛烈な蹂躙の末、セイバーホワイトの白い強化スーツは、胸周りから腰部にかけての白い生地は、
完全に爆砕されて、露出した内部メカニズムも著しく破損して爆発を繰り返し、大量の火花を噴出させていた。
さらに、スカートに至っては、ぼろ切れ同然に破れていた。
そんなセイバーホワイトを、パノルゴスは、青竜刀で斬り刻む!

「オラッ!オォラァぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」

「きゃあっ!あうぅ!ああぁ!ああぁん!あん!あぁん!きゃあ!あぁぁん!あ、ああぁ!きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁ!!!!!」

全身隈無く斬り刻まれ、爆炎に包まれるセイバーホワイト!

ガシッ!

「まだ、終わりじゃねぇぜぇ?
オォラァッ!」

「きゃあっ!?・・・きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああ!!!!!」

全身を激しく爆発させて倒れるセイバーホワイトのマスクを鷲掴みにしたパノルゴスは、近くの崖に叩きつけて、そのまま、
セイバーホワイトを俯せに、崖に押し付けて走り出す!
激しく火花散らしながら破損した強化スーツが、岩盤で削り取られていく!
通った跡には、岩盤に引っ掛かった白い強化スーツ生地や内部メカの破片やらコードが散乱していた。

「オラッ!まだ、終わらねぇぞっ!」

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

今度は、地面に叩きつけられ、再び引き摺り回されるセイバーホワイト!

「おりゃあっ!」

パノルゴスは、巨岩を見つけると、ソコへ目掛けてセイバーホワイトを投げ捨てる!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!・・・ぐはぁっ!」

頭から巨岩に激突したセイバーホワイトは、そのまま半回転して、背中から巨岩に叩きつけられた!

「クックックッ・・・良い格好だなぁ、えぇ?!」

セイバーホワイトの白い強化スーツは、完全に削り取られ、その下のパールホワイトの強化スーツも黒焦げになっていた。
さらに、岩に頭から激突したショックで、マスクが崩壊寸前にまで罅割れていた。

「あ、く・・・ガハッ・・・!」

罅割れたマスク内で吐血する陽子!

『ヤバい・・・か、身体が・・・動かせない・・・い、意識が・・・遠のく!』

巨岩に激突した衝撃は、マスクを崩壊寸前にまで追い込む程、凄まじいモノだった。
当然、その衝撃は、マスクが吸収しきれるはずもなく、陽子の脳を激しく揺さぶり、脳震盪を起こしていた。

「フン・・・流石に暫く立てまい・・・!」

セイバーホワイトの首筋が、徐々に紅く染まりだす。吐血した血が滲み出しているからだった。

「さて・・・どうするか?」

今なら、簡単にセイバーホワイトを殺せるが、パノルゴスは、殺す事を躊躇っていた。
勿論、情が湧いたとかではなく、この極上の獲物を簡単に終わらせたくなかっただけである。

「よし・・・今のうちに!」

パノルゴスは、セイバーホワイトの黒焦げになったパールホワイトの強化スーツに腐蝕粘液を塗りたくっていった。
当然、その過程でセイバーホワイトの年不相応の豊満な巨乳を念入りに揉みしだいた。

「おっと、ココも忘れちゃならねぇ!」

意識を失ったセイバーホワイトの股座にも、念入りに腐蝕粘液を塗りたくる!

「クックックッ・・・目覚める頃には!」

邪悪な笑みを浮かべるパノルゴス。
その時、弱いそよ風が吹いた。
風は、セイバーホワイトを中心に渦を巻く!
そして、徐々に強く!激しく!勢いを増していく!

「ほぅ、もう目覚めるのか・・・思ったより早いな・・・!」

加速度的に勢いを増す風に危機感を覚えたパノルゴスは、セイバーホワイトから離れた!

「う・・・くっ!・・・ゴホッ!・・・ヤバい・・・このままじゃ・・・死ぬかも・・・でも!!」

脳震盪からくる頭痛は、治まるどころか悪化している上に、再び吐血した為、首筋の強化スーツは、赤黒く変色していた。
満身創痍ながらも決然と立ち上がるセイバーホワイト!

「ほぅ・・・健気で勇ましい事だな!」

パノルゴスの顔が、邪悪な愉悦に歪む!

「だったら、望み通り嬲り殺しにしてやるよぉっ!!」

「くっ!」

パノルゴスの破壊光弾を間一髪、横っ飛びで避けるセイバーホワイト!

「ウインドシューター!!」

残された最後の切り札、ウインドシューターを召喚するセイバーホワイト!

「死ねやぁ!」

パノルゴスが左手から、破壊光弾を連射する!

「きゃあああぁ!」

破壊光弾は、セイバーホワイトの四肢に命中し、大爆発を起こす!

「くぅっ・・・こ、このままじゃ・・・さっきの繰り返しになる・・・ど、どうすれば・・・!・・・コレに賭けるしかない!!」

セイバーホワイトは、意を決してカードホルダーから、二枚のカードを抜く!

「おうおう、頑張るねぇ!」

ウインドシューターにカードを挿入し、飛翔するセイバーホワイト!
そのまま、二枚目のカードを挿入し発動させる!

「サンダーバインドアロー!!」

五本の雷の矢が、パノルゴスの周囲に刺さる!

「残念!
もう、まともに命中させらんねぇのか?」

見上げながらも余裕を崩さないパノルゴス。

「切り札、その一!
サンダーレイン!!」

セイバーホワイトは、新たに二枚のカードを抜き、一枚目を発動させるとパノルゴス周辺の雷の矢がパノルゴスを雷撃で捕縛する!

「な、何ぃ?!う、動けん!!?」

そこへ十重二十重と雷が降り注ぐ!

「ぐおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

獣の如く苦痛に吠えるパノルゴス!

「く・・・コレで・・・止め!」

全身を苛む激痛と疲労感に、意識を持って行かれそうになるのを、必死に堪えて矢を引き絞るセイバーホワイト!

「グングニル・ジャッジメント!!!!!」

サンダーレインの十重二十重の雷が、放たれた矢を中心に収束してパノルゴスに襲い掛かる!

「ぬおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

矢は、寸分違わずにパノルゴスの脳天に命中し、大爆発を起こす!

「か、勝った・・・!
ん・・・く・・・あ、ああぁ・・・!」

着地と同時に、その場にへたりこむセイバーホワイト。
度重なる激しいダメージと、大技の連発でセイバーホワイトは、あらゆる意味で限界だった。
しかし・・・!

「いやぁ、参った参った!
危うく死ぬトコだったぜ・・・!」

「う、嘘?・・・だって、直撃したんじゃ・・・?」

「あぁ、直撃してたら死んでたな・・・直撃してたらな!
テメェの必殺技の雷は、触手と粘液で地面にアースみてぇに逃がして遣り過ごしたし、最後の矢は、俺の攻撃手段を総動員して
減免してから・・・!」

パノルゴスは、いきなり口から震動衝撃波を球体状に圧縮して放った!
衝撃球は、セイバーホワイトの左肩を掠めて、その後方の崖に命中して粉砕した!

「・・・ってわけだ。」

「そ、そんな・・・!」

最後の切り札も、パノルゴスを倒すには至らなかった絶望感が、セイバーホワイトに重くのし掛かる。

「さて、お嬢ちゃん・・・この俺様にあんな真似して、一瞬でも恐怖させといて・・・まさか、このまま済むなんて
思ってねぇよなぁ?・・・えぇ?!!」

「く・・・!」

セイバーホワイトの疲労は、限界を超えていた。
さらに、逃げられない上に仲間の助けは、アテに出来ない最悪の状況であっても、諦めるわけにはいかなかった。
しかし、パノルゴスは、容赦無く青竜刀でセイバーホワイトに斬りかかる!

「くっ!」

間一髪、避けるセイバーホワイト!

「フン・・・お嬢ちゃん、自分の強化スーツを見な!」

「え?・・・きゃあっ!?そ、そんな?き、強化スーツが・・・ああぁ!」

パールホワイトの強化スーツの生地が、腐蝕して崩壊していく!

「さっき、気を失ってる間に、ちょっとな!」

「この・・・変態!!」

疲労でロクに動かない身体のセイバーホワイトだったが、パノルゴスの変態行為に対する怒りを糧に、雷の矢を連射する!

「フン・・・今度は、こっちの番だな!」

セイバーホワイトが放った雷の矢を青竜刀で切り払ったパノルゴスは、猛然とセイバーホワイトに襲い掛かる!

「きゃあっ!きゃあああぁ!!・・・あ、ああぁ・・・きゃああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああ!!!!!!!!!!」

胸周りを中心に滅多斬りに斬り刻まれるセイバーホワイト!
弱体化した強化スーツは、呆気無く斬り刻まれ、破壊されていく!

「ああぁ!!・・・きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

パノルゴスの背中から、二本の棘付き触手が伸び、セイバーホワイトの乳首に正確に刺さる!
さらに、触手の棘は、強化スーツとアンダースーツの間で三又に枝分かれして、稲妻破壊光線を流し込む!

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!きゃあああぁ!!きゃああああああああああああああああああああああああ
あああああ!!!!!!!!!!」

とうとう、胸部の強化スーツが大爆発し、パールホワイトの強化スーツが木っ端微塵に爆砕してしまう!

「オォラァ!!!」

「きゃあああぁ!!あん!あぁん!きゃああぁん!あん!ああぁん!あぁぁん!ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

さらに、青竜刀で銀色のアンダースーツまでも斬り刻まれ爆砕されてしまう!


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