ディノスレイヤー 絶滅(1)


「ディノスレイヤー殲滅作戦はうまくいっているのか?」
愚王ディオラグラは三王女に問いただした。
「はっ、万事滞りなく」
謀姫ケフェラレオザは二人を制し、即答した。
続けて、ディオラグラはこう問いただした
「気のせいかもしれないが、兵力が減ってきているのはどういうことだ?」
「………」
彼女たちは黙り込んでいた。まさかディノスレイヤーたちを殲滅するために大量
のソルジャー動員しましたなんて口が裂けてもいえない。
「このままだと、ディノスレイヤー殲滅より先に我々が滅びてしまう。 どうし
てくれる! 策はあるのか?」
愚王ディオラグラは激怒した。
「とっておきの策があります」
謀姫ケフェラレオザは自信に満ちていた。
「で、どうするのだ?」
「堂々と姿を現すのです それでこそ、ディノスレイヤーをおびき出す罠でござ
います」
「で、ディノスレイヤーが出てきたところを殲滅するわけだな」
「その通りです ……で、もうひとつディオラグラ様の興味を引くかどうかわか
りませんがあることがわかりました」
「どんなことだ?」
「ディノスレイヤーの弱点です」
「弱点……とな? 申してみよ」
「過去のディノスレイヤーとソルジャーとの戦闘を分析してみましたところ、デ
ィノスレイヤーの変身にごくごくわずかな時間ではありますが無防備の時間帯が
存在することが判明しました」
「で、その時間差は?」
「1アト秒です」
「尋常じゃない短さ……というかほぼ同時ではないか? …で、その1アト秒の
隙を突ける能力を持つ兵士はいるのか?」
「わずかなチャンスも逃さないデスモセラスメフィティスがいいかと」
「おお。 さすがだ、ケフェラレオザ」
「ありがたき幸せ」
「ディノスレイヤー、貴様らの最期のときだ 待っておれ……ハハハハハハハ…
…ファッハハハハハハハ」

「竜門学園前の公園で不審情報を確認」
零は登校途中で不審情報を確認したのであった。

ケフェラレオザは人間の世界に溶け込もうと人間の姿に変身した。


その現場に駆けつけると、不審者と決めつけるに相応な挙動不審者を発見。
彼女は分かりやすく不自然なその不審者に対し自然に近づこうとした。

「撮影会の会場はここですか?」
「はい、そうですよぉ。 少し寄っていきませんかぁ?」
「はい、少しだけですが寄っていきますね」
「それでは、ごあーんなーい」
零は怪しまれることなく潜入することに成功した。

「いかがですか、お客さん? いいと思いません?」
「たまらないねぇ」
「もしかして? あなた、朱地零さんですかねぇ?」
「(……しまった!!)」

零が気づいたころにはソルジャーに取り囲まれていた。応対していた人間の正体
はケフェラレオザであった。

「(……気づかれた!!)」
「変装してここを探ろうなんてなんかすぎません? お客さん……いや、ディノ
スレイヤー・レイ!」
「バレた……。 仕方がないわ。不審者は力ずくでも倒す」
「はたしてうまくいくかしら。 いでよ!デスモセラスメフィティス!!」
「ハハハ、いいやついるかなぁ?」

デスモセラスメフィティスは気合満々。

「貴様の最期だ、ディノスレイヤー・レイ」
「そうはいきません! 大切な人達がいるこの世界を……イヴォルヴ! ディノ
スレイヤー!」
零がベルトにディノライザーを装着し、インナーが定着しそうになったそのとき
……。

ケフェラレオザは怪人に命じた

「今だ! やれ デスモセラスメフィティス」
「食らえ」

デスモセラスメフィティスの放つそのキックは確実に零のディノライザーをとら
えた。

「うわぁ、集中……できないわ」
零はディノスレイヤー・レイに変身する途中のインナースーツの姿のまま戦う事
になり大ピンチとなる。
「ここは何とか切り抜けないと……」
しかし、デスモセラスメフィティスが攻撃を飛ばす。
ディノスレイヤー・レイは襲われたのだ。

「イエーイ、 ヘッヘッヘッー」
「うわぁ」

斜面を転がり落ちるディノスレイヤー・レイ。 スーツが危険な状態にあった。
ディノスレイヤー・レイに変身する途中の間を狙われただけで絶体絶命へと堕と
せる謀姫ケフェラレオザの実力を彼女は体に刻みこまされた。
もはや布切れ同然の域まで防御力が落ちたインナーで戦わなければならなくなっ
たレイ。
あと一発食らうと、最小被害でインナー破壊。 一つ間違えると死の状態に陥っ
てしまっていた。彼女はインナーのまま戦いを挑まなくてはいけなくなった。

ディノスレイヤー・レイの捨て身の猛攻が始まる

「はぁっ」
レイのキックはデスモセラスメフィティスに向けて放たれたが
敵は確実にかわしながら狙いを定めようとしている。
怪人の格闘もあと少しでディノスレイヤー・レイに当たらない。
再びのキックは怪人に向けて放たれたが
反転攻撃に出たデスモセラスメフィティスのガスはディノスレイヤー・レイをと
らえた。
さらに怪人はレイとの間を詰める。
すると、敵はこう言った。
「貴様は俺に勝てない。 貴様の行動は手に取るように分かる。 なぜなら、貴
様を見ていたからだ」
「ふざけないで はぁっ」
ディノスレイヤー・レイはキックするも空振り。
彼女はあたりを見回した。 だが、どこにも敵に気配はない。
しかし、
カチャッッ
「ハァッ………ハハハハハハハハハ…… おやすみ」
そういうとデスモセラスメフィティスは神経ガスをディノスレイヤー・レイに放
った。
「うううぅっ……… ああ うっ」
彼女はその場で記憶を失って倒れてしまった。

今まで、戦いを静観していた謀姫ケフェラレオザがデスモセラスメフィティスの
脇に再び出てきた。
「ゆっくりいたぶる予定でしたけど、話は変わった。 ディノスレイヤー・レイ
を人質にとってやるわ」
その後、ディノスレイヤー・レイはケフェラレオザとデスモセラスメフィティス
により捕縛されてしまう。

デスモセラスメフィティスはとどめを刺そうとした。だが、ケフェラレオザは何
かを思いついた。

「待って、面白いことを考えた。 この小娘に死以上の辛いことをしてもらいま
しょう 」

ケフェラレオザのいう『面白いこと』とはなにか?
このまま、ディノスレイヤーたちはバーバ属の罠に堕ちてしまうのか?
<つづく>



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