「女子生徒の最期は」

体操服姿で縛られ十字架の磔画の前に連れて来られた沙織。
「あなたは明日こうなるのよ。フフフ」
風紀委員に告げられた一言。
「えっ!十字架!?」
「そうよ、あなたは明日全校生徒の前でこういう姿にされるのよ。」
「えぇ!?どうしてあたしが・・」
「明日あなたは学校裁判に架けられその結果十字架磔刑が決まるのよ。」
「あたしが何をしたっていうの!?」
沙織には何の罪も犯していない。心当たりなんて無い。
「フフフッ!明日になれば分かるよ。」
「そんなぁ・・助けて下さい。」



「屈辱の十字架背負い」

学校裁判に架けられ十字架磔刑が決まった沙織。
身に覚えの無い罪を着せられ十字架に磔にされることになった。
風紀委員は十字架を用意してそれを沙織に背負うように命じた。

「さっさと背負え!」
「そして歩け!」
体操服姿のまま十字架を背負わされた沙織・・・
全校生徒の罵声を浴びながら重い十字架を背負って歩く。

「あっ・・重いですぅ・・」
ビシッ!バシッ!
立ち止まれば鞭を浴びせられ
倒れ込んだら起き上がるまで鞭打たれる。
ビシッ!バシッ!
「立ちなさい!立つまで打つわよ!」
「やめて下さい・・今立ちます・・・」
立ち上がって暫く歩くも再び倒れこむ。
ビシッ!バシッ!
「はぁ・・はぁ・・」
沙織の息は次第に荒くなっていく。
しかし容赦なく鞭は浴びせられ刑場まで歩かされる。
沙織の体はボロボロになっていく。

いくらボロボロな体になっても沙織は十字架を背負って歩くしかないのだ。

自分が磔にされる重い十字架を自ら背負わされ刑場まで歩かされる・・・
十字架磔刑はこんなに屈辱的なことをされるのだ。



「十字架に架けられた沙織」

ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
「やめて!痛いです・・助けて下さい・・」
両手両足に五寸釘を打ち込まれ十字架に磔にされていく沙織。
沙織は助けを求めるが磔刑は進んでいく。
「せーの!」
沙織を磔にした十字架が垂直に立てられる。
ドーン!
沙織の十字架磔刑が完成した。
昨日見たあの十字架の磔画と同じように。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
今沙織の体は十字架に打ち込まれた五寸釘だけで支えている。
手足には想像を絶する激痛が走る。
本当の屈辱はまだまだこれからだ。
死に至るまでこの激痛と耐えるしかない。
「いい眺めだ、いい表情だ。」
「お願い・・助けて・・お母さん・・先生・・」
沙織の体は身も心もボロボロだ。
激痛に耐える沙織。もう死んでもいい。
「お願い・・もう殺して!」
哀願する沙織を見て余計に興奮する生徒達。
「もっと泣け!もっとわめけ!」
泣くだけ無駄である。
しかし沙織は今泣いてわめくことしかできないのだ。
この屈辱的な激痛はいつまで続くのか。
沙織は次第に呼吸が苦しくなり体力が奪われていく。
この激痛は死に至るまでは開放されない。
生徒達は沙織が弱っていく表情を興奮しながら見続けるのだ。

昨日見たあの十字架の磔画よりも
沙織の磔刑の方が比べ物にならないほど美しく見えた。



                               
 

 
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