バラの女戦士
 
 パトロール中にジャシンカに襲われた(立花 レイ)は襲いかかる戦闘員シッポ兵に応戦しながら、
ブレスをかざし、叫んだ。
 「ダイナピンク!!」
 ピンク色のダイナスーツとマスクが装着され、レイはダイナピンクへと変身した。ローズサーベルでシッポ兵を
次々と倒して行く。ダイナマンの中で最も戦闘力が低いとはいえ、タダの戦闘員には荷が重い相手だった。
勝てる、そう思った瞬間、待ちかねた様に、メカシンカが現れた。ロケットタイガーだった。
 「グハハ!やるじゃないか、ダイナピンク。だが、このオレを倒せるかな?」
 5人揃っても倒せるか判らないメカシンカを相手に、たった一人で倒せる訳が無い。しかし、逃げることは
出来ない。正義の戦士が、勝利を最初から諦める訳には行かない。ダイナピンクは勇気を振り絞り、
ロケットタイガーに向って行った。
 「ダイナマンは絶対に悪には屈しないわ!行くわよ!!ローズサーベル!」
 素早い太刀筋で突くが、全てロケットタイガーに全て見切られ、傷一つ付ける事が出来ない。
 「んん?どうした、ダイナピンク?そんな物か、お前の力は?」
 振り下ろされたローズサーベルを腕ごと掴み、ロケットタイガーはダイナピンクの腹部に強烈なパンチを決めた。
拳が腹筋にめり込み、ダイナピンクは驚くヒマも無く、後方に何メートルも吹き飛ばされた。凄まじいダメージが
ダイナピンクを襲った。内臓が破裂した様な痛みがレイを苦しめていた。
 (ううっ・・・やっぱり、敵わない・・・・・でも、負ける訳には・・行かない!)
 ダイナピンクは力と気力を振り絞り、立ち上がった!ローズサーベルを構え直すと、ロケットタイガーに
向って走り始めた。
 「これならどう!!ええぃ!トゥ!ピンクサーベル竜巻!」
 高くジャンプしたダイナピンクが空中で回転し、ロケットタイガーに斬りかかった!落下のスピードでパワーの
弱さをカバーするダイナピンクの必殺技だ。これを喰らえば、メカシンカと云えど無事では済まない。
 「・・・・・フッ、バカめ!これでも喰らえ!」
 ロケットタイガーは、右目のスコープで空中のダイナピンクをロックすると、ハンドロケットを向け、発射した。
 「はっ、しまった!ぐがっ!!うぎゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
 ダイナピンクはロケットの破壊力に、自分の技の威力を併せてその身体に受け、爆発を起こしながら吹き飛ばされ、
高台から転げ落ちていった。余りの威力にダイナスーツはボロボロになり、内部の回路や強化装置のコードが断線し、
剥き出しになっていた。そして、そのダメージは装着者のレイの身体をもズタズタに打ちのめした。
 「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!い、痛いぃぃぃ!ギャァァァァァァ!アガァァァァァァァ!ヒ、ヒィィィィィ!」
 余りの激痛にダイナピンクは悲鳴を上げ、地面の上をまるで芋虫の様にのた打ち回った。
無惨なその姿を満足そうに見るとロケットタイガーは、今度はのた打ち回るダイナピンクのマスクに狙いを定めた。
 「・・・・哀れだな、ダイナピンク。クククッ。今、楽にしてやろう。ハハハハッ!」
 それを聞いたダイナピンクは凍り付いた。こんな至近距離でロケットを受けたら・・・・・
 「い、いやぁ・・・・・御願い・・・・やめてぇぇぇぇ・・・グギャァァァァ!!」
 レイの悲鳴が止んだ後には、マスクを粉々に砕かれ、脂汗と涙でグチャグチャに汚れた素顔を晒し、白目を
向いて失神したダイナピンクの無惨な姿だけだった。
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 ダイナピンクはジャシンカ帝国の要塞、グランギズモに連行されていた。X字型に磔にされ、容赦の無い
拷問を受けていた。
 「オマエ達のアジトはどこだ!言え!!」
 ダイナスーツはロケットタイガーの攻撃で布きれ同然になっていた。ドクウオシンカというシンカ獣が
ダイナピンクを責めていた。
 しかし、ダイナピンクは激しい拷問にも屈しなかった。やはり、ダイナピンクは正義の戦士だった。
 「仕方ない・・・・これを喰らえばイヤでも話したくなるさ。それっ!!」
自分の腕からトゲを抜くと、それをダイナピンクの左胸に突き刺した。刺された瞬間、うっ、と言っただけで、
ダイナピンクは、何も話さなかった。
 が、30秒ほど経つと、突然、悲鳴を上げた。見る見るダイナピンクの左胸が2倍程に膨れ上がった。
 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!な、何ぃ?!胸がぁぁぁ!焼ける、焼けるぅぅぅぅぅ!グギャァァァァァァァ!」
 ドクウオシンカはダイナピンクに猛毒を注入したのだった。毒を注入された胸は真赤に腫れ上がり、凄まじい
苦痛を与えていた。
 「話す気になったか、ダイナピンク?話せば、解毒剤をやろう。どうだ?」
 「イギギギギギギギギギ!アガァァァァァァァ!ウグググググググググ・・・・・・・・」
 だが、ダイナピンクは首を振るだけで、何も話さなかった。気力を振り絞りひたすら激痛に耐えていた。
 「では、仕方が無い。喋りたくなったら、喋れ。」
 そう言うと、ドクウオシンカはダイナピンクの身体中にトゲを突き刺し始めた。右腕、脇腹、左のモモ、
左肩、右の尻、下腹部・・・・・
 見る見る間に、ダイナピンクの身体はアンバランスな体形になって行った。右の腫れた逆は普通の体形と
いった具合に、デタラメな風船の様になってしまった。不気味な風船は涙と涎を垂れ流し、失禁しながらも、
正義の心で耐え続けていた。
 ドクウオシンカは今度は針を取りだし、ダイナピンクの腫れ爛れた右の尻に突き刺した。
 「ウガァァァァァァ!ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!アァァァァァァァァ!!ヤベデェェェ!ギャギャギャガガガ !」
 ダイナピンクは凄まじい勢いで尿を噴きだした。脳が情報を処理出来なくなってしまった様だ。
立て続けて、脇腹に突き刺した。不気味な姿にされ、激痛の為におかしな悲鳴を上げ、失禁し続け、正義の戦士は
死体も同然だった。
 「グギャァァァァァ!しゃ、喋るぅ!喋るからァァァ!ダ、ダイナステーションの場所は・・・・・・・・・」
 この瞬間に正義の女戦士は、ジャシンカに処刑され、タダのボロボロの捕虜が一人、ジャシンカに増えた。
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 立花 レイは機能を失ったボロボロのダイナスーツを着させられ、磔にされたままだった。解毒剤で全身の
腫れは引き、元の美しいプロポーションに戻っていた。その姿が一層、無惨だった。
 王女キメラが、楽しそうにレイを眺めていた。暫くすると、うな垂れていたレイが苦しみ始めた。
「・・・・・・ウググググゲゲゲゲゲゲェェェェェ!いやぁぁぁぁ!キメラ!助けてェェェェェ!
いや、いや、いや・・・ぐえぇぇぇ・・・」
 悲鳴と共に、レイの身体を突き破り、ツタが全身から伸び始めた。バラのツタだった。胸を突き破り現れた
ツタは豊かな乳房を萎ませ、大きな花を咲かせた。その花の中から不気味な顔が現れた。
 「おはようございます、キメラ様。新しい器、ありがとうございます。」
 その顔は苦痛に顔を歪めるレイを眺めながら言った。
 「どう、バラシンカ?新しい鉢の具合は。養分もタップリのはずよ。ウフフッ。」
 (は、鉢?!私が植木鉢?・・・そんな・・・私の身体が・・・肥料なんて・・・違う・・・私は・・
ダイ・・・・ナ・・・・ピン・・・・・)
 バラシンカは美しい花を次々と咲かせ続けた。養分の続く限り・・・・。



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