episode3: 悪夢の連鎖



それからというもの、暁子は毎日のように殺され続けた。


ある時は磔にされたまま串刺しにされた。

また、ある時はたっぷりと時間をかけて縊り殺された。

決して醒めることのない悪夢のような日々。
事実、それは夢魔ムルムルが創り出した夢の中での出来事だった。
デヴィルたちは、囚われの暁子を閉じ込めた夢の世界に出入りしては暁子を殺し続けたのだ。
夢魔ムルムルがアンジェラたちエンジェリアの仲間に倒されるまで、
暁子は死の恐怖と苦痛を味わい続けたのであった。

Epilogue

夢魔が倒され、暁子はその呪縛から解放された。
そして、浴槽に張った湯の中で目を覚ました。
いつの間に眠り込んでしまったのだろう。
何かとてつもなく悪い夢を見ていたような気がするが、肝心の夢の内容がよく思い出せない。
心の霧が晴れない、もやもやした気分のまま、暁子は風呂場を後にした。

暁子が風呂上りの艶やかに濡れた髪をぬぐっていると、
突然ケータイが鳴り出した。
『今すぐ近くの公園で会って話がしたい』
鈴奈からのメールだった。
「こんな時間に何だろう・・・?」
胸騒ぎを覚えた暁子は公園へと急いだ・・・・・・。


END



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