かつては現代文明のような機械文明であったが、その結果現在の人類が直面しているような
深刻な環境破壊やエネルギー不足などの問題に彼らもまた陥っていた。
そのようなときに彼らが開発した、というよりは気がついたのが、誰しもが持っている
”生命のエネルギー”、すなわち”気”と、もともと生物が持っている特異な能力、いわゆる
”超能力”である。そしてこれらとともに、あらゆる機械を極小化する技術を開発し、
機械は全てナノマシンとして目に見えないほどの小さなものへと変わっていった。
そのエネルギー源は先述の”気”であり、これは生きているかぎりは無尽蔵に供給され
続けるもので、ほかに何らのエネルギーを使用する必要もなくなった。
また必要に応じて”気”を流すことでナノマシンを活性化させて結合する技術も開発され、
それによって大きな機械にすることも可能であった(当然結合を解除すればもとのナノマシンに
戻る)。ディノスレイヤーのスーツや、6500万年前の隕石の飛来の際に彼らが用いた
コールドスリープ装置(正確にはコールドスリープではなく時間停止である)などもこの技術で
作られている。
このようなナノマシンは常に体内にあり健康管理を行ったり(バーバ属に至っては強くなるために
遺伝子の改変さえ行っていた)、上記の結合技術で必要なときに必要な働きをする機械を作り出して
様々な生活の用に給した。
超能力については、誰しもが使えた能力として、離れていても意思を疎通できるテレパシー能力がある。
同属間なら、巨大なネットワークを形成し、そこに自分の意識を接続することでどこにいても情報を
共有することができた。要するにコンピュータという媒介を用いず自分たち自身がインターネットを
形成している、というようなものである。
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