恐竜人類は、体内に大量のナノマシンを持っており、それにより傷の治りを早くしたり 病気にかからないようにしたりすることが可能である。 しかしながら、それ以外にもバーバ属は戦闘民族として、幼少より、より強くなるために 自らの遺伝子を大幅に改変し、その姿かたちはもはや同属と思えないほどに多様性に 富んでいる。その一部をここに紹介しよう。
バーバ属の王。歴代の王の中でも間違いなく最強の戦闘能力を誇る。 ただし、歴代でも間違いなく最低レベルの知能の低さでもある。 そのため妹である三王女の傀儡のような存在となっている。 エニュレルラルラ(恐竜人類のなかでは絶世の美女として知られている)を 何とかして手に入れようとしていた。
バーバの愚王ディオラグラの妹、三王女の長女。兄妹はそれぞれ母親が違うが、彼女の母は ウィズダ属である。そのため群を抜いて知能が高い。コールドスリープに入った ウィズダ属を襲いほぼ絶滅に追いやった策も彼女の立案である。ウィズダ属の知能と、 バーバ属の残酷さ。その二つを併せ持つ彼女はバーバ属の真の女王と呼ぶにふさわしい。 さらに、彼女には他の生物に擬態する能力がある。それにより、人間に擬態し 転校生として華蓮のクラスに編入してくる。
三王女の次女。トリケラトプスの遺伝子を組み込んでいる。誇り高き武人として 卑劣な戦いを最も忌み嫌う。それゆえ姉のケフェラレオザを何よりも嫌悪している。 義を重んじ、部下からの信頼も厚い。三王女の中では唯一兄王に対し敬意を持って接している。
三王女の三女。ヴェロキラプトルの遺伝子を組み込んでいる。三王女中で最も気性が激しい。 気に食わないという理由だけですでに数十人の部下を拷問にかけてなぶり殺しにしており、 その残酷さは長女ケフェラレオザをすらしのぐ。 ケフェラレオザは彼女に対しいつでも利用できるようにするため常にその自尊心を満足させるように 接しているので比較的仲は悪くないが、部下思いのドリグラは常に彼女の振る舞いを咎めるため、 会うたびに衝突するような関係である。正面からでは勝てる相手ではないため、いずれ だまし討ちにして殺してやろうと本気で計画している。